内容説明
燐光を放つ双眸炯炯と、野獣の膂力を持つ人間豹、恩田。人と豹のあわいに生まれ落ちたか、千古に解き難き謎を秘めた怪物は、帷幄の臣たる父親と戮力協心、神算鬼謀をもって帝都市民の心胆を寒からしめる。さしもの明智小五郎も鎧袖一触の仕儀とはならず、奸佞邪智の徒輩は横行跋扈を極めて、あろうことか明智夫人に毒手を伸ばす。危うきは文代の身の上、名探偵の焦慮いかばかりか。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
本名平井太郎。明治27年10月21日、三重県名張市に生まれる。大正5年、早稲田大学経済学科を卒業。職を転々としながら11年に「二銭銅貨」を執筆。以降、「パノラマ島奇談」「孤島の鬼」など数々の傑作を発表。昭和40年7月28日没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



