内容説明
蚊取湖の氷上で発見された死体の首には、包帯が巻きつけられていた。前日に、病院で被害者の男性と遭遇した慶子と美那は、警察からあらぬ疑いをかけられて―。泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」をはじめ、西澤保彦、小林泰三、麻耶雄嵩、法月綸太郎、芦辺拓、霞流一が贈る七つの挑戦状。問題編の記述から、見事に事件の真相を推理できますか?犯人当てミステリの醍醐味をあなたに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
41
西澤保彦強化月間の一環として。西澤さんのは既読。こういうフーダニットはあまり好みじゃないんですが、楽しめました!芦辺拓さん、霞流一さんはちょっと苦手でした。2015/10/22
マッちゃま
23
犯人当てミステリを集めたアンソロジー。購入してから時が経った分だけ既読の作品が半数を占めてしまってましたが、たしか初読時にも引っ掛かったパターンに二度目も引っ掛かるという、実に作者に優しい読者を演じる(!?)ことが出来ました。7人の作家さんごとにそれぞれの味が出ており楽しめる作りでした。2016/10/24
ミーホ
21
並行読みしてたら読み終わるのに1ヶ月近くかかり、さらに再読してしまった。読者への挑戦に挑む気はさらさらないのに、犯人当てって好き。タイトルガン無視だけど、私は謎に挑む探偵が好きなんです♥西澤さん、小林さん既読だったが、概ね楽しめた。法月作品のトリックに唸る。思いもしなかったのでまんまと騙された。リゾート地での缶詰の理由に(・∀・)ニヤニヤ2014/07/06
ひー坊
18
失礼ながら『この作家さんの他の作品を読んでみたい!』と思うことはなかった。個人的には可もなく不可もなくという感じ。つまらなくはないけど面白くもなかった。2022/03/24
🐾Yoko Omoto🐾
15
一番面白かったのは、法月輪太郎の「ゼウスの息子たち」。双子物の作品は数々あれど、思い込みを上手く突いていて感心しきりでした。芦辺拓もなかなか斬新な叙述トリックで「ずるい!(笑)」と思う反面、ヒントはそれなりに出ていたことに納得。麻耶雄嵩に期待していたのですが、トリックにややこじつけ感があり苦しい感じでした。好みの作品は人それぞれですが、長編に疲れた時におすすめな作品です。2013/05/23