創元推理文庫 日本ハードボイルド全集 3<br> 日本ハードボイルド全集〈3〉他人の城/憎悪のかたち

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創元推理文庫 日本ハードボイルド全集 3
日本ハードボイルド全集〈3〉他人の城/憎悪のかたち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 648p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488400231
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

〈日本ハードボイルド全集〉第三巻は河野典生の巻。風土に根ざした我が国独自のハードボイルド小説を生み出すことに極めて自覚的であり、人物・構成・文体とあらゆる面で模索を続けた河野の初期代表作を集成した。小説家による失踪少女探しを抑制された筆致と卓抜なプロットで描き、直木賞候補となった長編『他人の城』に加え、「憎悪のかたち」「溺死クラブ」「殺しに行く」「ガラスの街」「腐ったオリーブ」の傑作短編五つを収録。

内容説明

我が国独自のハードボイルド小説を生み出すことに極めて意欲的であった河野典生。第三巻ではその初期代表作を集めた。“失踪”テーマこそハードボイルドの正統と考える著者が若い女性の失踪事件を真正面から描いて深い余韻を残す、直木賞候補作の傑作長編『他人の城』に加え、「憎悪のかたち」「腐ったオリーブ」など五つの中短編を収録。

著者等紹介

河野典生[コウノテンセイ]
1935年高知県生まれ。明治大学在学中から演劇活動に熱中する。59年にテレビドラマの原作募集コンテストに投じた短編が佳作入選し、“宝石”に掲載されデビュー。64年に長編『殺意という名の家畜』で第17回日本推理作家協会賞を受賞した。75年には『明日こそ鳥は羽ばたく』で第2回角川小説賞を受賞。ハードボイルドのほか、幻想的なSFやジャズ小説の書き手としても知られる。2012年没

北上次郎[キタガミジロウ]
1946年東京都生まれ。明治大学卒。評論家。2000年まで「本の雑誌」の発行人を務める

日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。専修大学卒。書評家、フリー編集者

杉江松恋[スギエマツコイ]
1968年東京都生まれ。慶應義塾大学卒。書評家、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

18
〈日本ハードボイルド全集3 河野典生〉である。失踪、復讐、逃亡――。法の外に浮かぶ人間の輪郭。ハードボイルドの正統に挑んだ直木賞候補作の傑作長編と初期を代表する中短編5編を収録している。どれもこれも面白かったなあ。さすがは作者である。よかったです。2022/05/17

くさてる

13
コンセプトが魅力的で、刊行を楽しみにしている全集です。河野典生は初読だけど、海外作家の作品に負けない雰囲気と深みがあって、なおかつ舞台が日本である面白さが重なって面白く読んだ。ただ、日本であるだけに時代性も感じてしまうのも事実。あと、個人的な感覚ではあるけれど、女性の描き方が類型的で感情移入しにくかったかも。けれど、時代的な制約に負けない面白さがある作品集だと思います。2022/04/30

まぶぜたろう

8
長編「他人の城」はロス・マクの見事な60年代新宿アングラ・バージョン。風俗描写が興味深く、プロットも複雑、探偵が深く事件に介入し、アーチャーのように「紙のように薄い」だけではないのが素晴らしい。まさに汚れた街を孤高の騎士が往くのだ。■他の中短編はこれはハードボイルドにあたるのか、チンピラたちの青春劇。まさに日活ヌーヴェルバーグ&大和屋竺で、もう少し気取れば矢作俊彦。蔵原惟繕が2作も映画化しているのだから当然なんだけど。とはいえ中短編は、純文学になりきれないザッツ中間小説といった感じで、ちょっと古いすかね。2022/08/10

Schunag

4
前作『殺意という名の家畜』が構造的に若干ハードボイルドと異質であり、三作目以降は『迷彩の森』『さらば、わが暗黒の日々』とハードボイルドの定型から外れてゆくので、『他人の城』がこの著者によるいわゆるハードボイルド・ミステリの最高作かと思う。文体、悲劇性、時代性(とくに「軍人の娘」というワードの効き方)等ほぼ完璧で、だからこそ中盤のやくざ者ヤマヨシとの対話のパートが妙に冗長で質感も浪花節風なのが不思議である。同じ素材を別に仕立てたような短編「ガラスの街」が収録されているのも楽しい。2022/06/09

あいあい

4
このシリーズも四冊目。今回も楽しませてもらった。表題作はまさしく正統派ハードボイルド。1960年代にこんな文体があったのね。2022/06/08

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