内容説明
「じつに簡単な仕事でな、坊主」養父にして朋友会の雇われ探偵グレアムがニールに伝えた任務、それは健全さが売りの人気TV番組ホストのレイプ疑惑事件で、被害女性ポリーを裁判できちんと証言できるよう磨き上げることだった。世にも奇天烈な英語教室が始まる。彼女の口封じを狙う者あり、彼女を売り出して一儲けを企む者あり…様々な思惑が絡み合うポリーゲート事件の顛末。
著者等紹介
東江一紀[アガリエカズキ]
1951年生まれ。北海道大学卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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ずっきん
80
【ドン・ウィンズロウ再読祭り開催中】初読時は、6年も待たせといてこれなのおー!?(絶叫付き)となったニール・ケアリーシリーズ4。前三作との乖離っぷりがすごい。コメディタッチというか、シットコム風というか、しかも成功しているとは言い難い。だがしかしである。いまとなっては存分に楽しめた。東江さんの翻訳は絶好調の極みだし、後のウィンズロウを知ってるわけだし、要するに、ニールやグレアム、レヴァインに会えれば嬉しいのだ。さて『砂漠』まで一気にいくか、『フランキー』にいくか、どうしよっかな♪ ああ、楽しい♪ 2020/05/16
タツ フカガワ
68
養父にして探偵業の師でもあるグレアムから命じられたニールの任務はポニーという女性に正しい言葉遣いを教えて欲しいというものだった。そのポニーは、人気TV番組でアメリカの理想的な夫婦ジャックとキャンディの、ジャックにレイプされたと告発する。全米が注視するスキャンダルに集まってきたなかに暗殺者もいた。そこから始まるこの騒動の顛末は最後の最後まで想定外の展開で、まあ面白い。1作目よりユーモア度が増したのも好感。なによりポニーのいまどき言葉の翻訳は東江さんの労作かも。2025/07/09
Panzer Leader
53
「第88回海外作品読書会」シリーズ4作目。ありゃ何かドードーマンダーみたいにコメディ化しちゃってる。こういう味も好きなんで良いんだけれど、ニール・シリーズに求めるのとはちょっと違った方向に。しかも女性3人衆に振り回され、お間抜けな脇役たちが目立ってしまってあまり印象に残らず。でも最終作も読んでけじめはつけないと。それにしても最新作と比べるととても同じ作家とは思えないドン・ウィンズロウは稀有なストーリー・テラーだなあ。2017/06/14
ナミのママ
49
シリーズ4作目。簡単な仕事のはずが…という毎度のパターン。今回は私生活を巻き込んでの騒動となった。事件は大手メディアが絡んだセックス・スキャンダル。1作目のハードボイルド感とはかなりかけ離れた感じ。色々な思惑が絡み、ドタバタ感が否めない。前作までのハラハラが好みだったので、ちょっと失速。2021/11/27
yumiha
47
ニール・ケアリーシリーズ4冊目。ニールは恋人カレンとアツアツな生活を楽しんでいたのに、またしてもグレアムがやってきて、またしても簡単な仕事だからと言うんだけれど…ンなわけないやろ~。イマドキなら当然セクハラで訴えること必至な被害者ポリーが同居することになったけど、いろいろ裏事情があり、元FBIの私立探偵、アル中の落ちぶれ探偵、殺し屋、マフィアたちと入り乱れてしっちゃかめっちゃかな展開に。とりわけ落ちぶれ探偵さん、アルコールを口にさえしなければ…と哀れだった。この探偵が主役のスピンオフ作品も読んでみたい。2024/10/31




