出版社内容情報
ダーラが経営するニューヨークの書店。最近、店のマスコットの黒猫ハムレットの元気がない。愛想がないのはいつもどおりだけれど、お客をひとりも追い出していない……。猫の行動の共感力者に見てもらうと、自分を出来損ないのように感じているという。あのふてぶてしいハムレットがまさか！ 愕然とするダーラだったが、通っている空手道場でさらに驚きのできごとが……。名探偵（かもしれない）黒猫が大活躍するコージー・ミステリ。
内容説明
ダーラが経営するニューヨークの書店のマスコット、黒猫ハムレットの元気がない。猫のセラピストに診てもらうと、最近の自分を出来損ないのように感じているという。あのふてぶてしいハムレットがそんなふうに思っているなんて！愕然とするダーラだったが、通っている武術道場でさらに驚きのできごとが起きて…。名探偵（かもしれない）黒猫が大活躍するコージー・ミステリ。
著者等紹介
ブランドン，アリ［ブランドン，アリ］ ［Ｂｒａｎｄｏｎ，Ａｌｉ］
アメリカ、テキサス州生まれ。オクラホマ大学でジャーナリズムを学ぶ。ダイアン・Ａ・Ｓ・スタカート名義で“探偵ダ・ヴィンチ”シリーズを発表したほか、ヒストリカル・ロマンスをアレクサ・スマート、アンナ・ジェラードの名義でも発表。現在は南フロリダで暮らしている
越智睦［オチムツミ］
東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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sin
83
相変わらずの主人公の自己チューなモノローグと、それにも増して身勝手な行動にはなんとも馴染めはしないが、まあそうでなきゃ事件に巻き込まれることも、況してや真相にたどり着くことも望めないわけで、ミステリとして成立させるためには仕方ない。とはいってもこうも身近で殺人事件に遭遇してしまう事と云い、その予定調和な進め方も余りに都合よく不自然な限りで、黒猫のパフォーマンスが無ければ手には取らない作品かもしれない。2017/04/22
ゆかーん
55
書店猫ハムレットシリーズの2巻目。今回、ハムレットが鬱状態に!?自分は店にいる価値などないと自暴自棄に陥っている様子に、店のオーナー、ダーラは気が気ではありません。そんな中、またまたダーラの身近で殺人事件が発生してしまいます!自分が慕っていた空手の師匠、トムリンソン氏が亡くなり、ショックを受けると同時に、身の周りの人すべてが犯人だと疑わしく感じるダーラ。しかし、師匠の名言「疑わしきは罰せず」という言葉を思い出して事件を推理し続け、見事犯人逮捕を成し遂げます!彼女の勇気と正義ある行動に感心するラストでした。2016/09/29
nemuro
28
＜書店猫ハムレット＞のシリーズも『書店猫ハムレットの跳躍』に続いて２冊目。よく考えてみれば、書店のマスコット猫・ハムレットよりも、書店経営者・ダーラの出番の方が圧倒的に多いのだが、まあ、それはそれとして。ゆったりと進む序盤・中盤と、手に汗握る終盤。そんな流れも、悪くない。登場する面々にも馴染んで、すっかり楽しみなシリーズ。さて、本棚を眺めると次の『書店猫ハムレットの休日』が欠けているので、まず購入の上、引き続きシリーズを堪能しようかと。2019/07/29
コジ
27
★★★☆☆ 「書店猫ハムレット」の翻訳版としては２作目。（多分、未翻訳の）前作でなにやら失態を演じたらしく凹んだ様子とあるハムレットだが、前作「・・・の跳躍」よりもアクティブ。人間の主人公ダーラをしっかりとサポートし、猫探偵の面目躍如を果たしてていたように思えた。ただし犯人探しのヒントを読者に与えてくれるのは殆どダーラ。しかも、初心者向けのミステリーかと思えるほどに明確に。テンポも良さげで読みやすい作品ではあるが、前半で悪印象だった登場人物が好印象に変わる過程の説明が不足がちなど気になる点も幾つかある。2017/01/12
あゆみ
26
★★★★★ 序盤ハムレットは、彼の魅力溢れるあのふてぶてしい態度も影を潜め元気がない。でも話が進むごとに、店の書棚から本を落として事件解決のヒントを与える必殺技やキーボードの上を歩いて犯人に繋がるヒントをタイプする新技を披露したり、ダーラのピンチを救うべく大活躍！ハーネスとリードをつけて散歩する姿も、ダーラと一緒に空手の型を披露する空手キャットの姿も、動画で見てみたい！読み終わって邦題の素敵さに気づく。→2016/03/27
