内容説明
春の雪が舞う朝、わたしは妻の部下と対していた。健康上の理由から妊娠を禁じられた彼女は養子縁組をへてわが子を得たのだが、くだんの赤ん坊が昨朝姿を消してしまったのだという。悪質な養子斡旋業者による誘拐?だが調査にかかるや事件は哀しい素顔を表わしはじめた…。真相を追いながらも父であり夫であることを忘れない探偵ボウディン。ウイッティで重厚な好連作発進。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペルー
5
表紙のイラストが男の子だったので、軽い感じで読めそうかなと思って手に取ったが、いやはやとんでもない。訳者あとがきには「ハードボイルドならぬミディアムボイルド」とあるが、なるほど。話は込み入っていて、二転三転、目が離せない。ヴェトナム戦争の影を引きずっていて、暗い部分もあるが、主人公の息子(表紙の子)がいい味だしてる。個人的にはヴェトナム人のおばあちゃんのキャラが好きです。2015/08/01
ヨリ
1
Worse than death,1989養子縁組、をめぐるいろいろ。だけど本筋より息子とのやりとりがおかしい。仕事に同行させて退屈させたりね。ベトナムの傷は深いのだなと考え込む。2010/01/20
-
- 和書
- 押忍とは何か?