内容説明
被害者の長男ブラムは、リナの亡き夫の親友だった。恩人と夫への忠誠の板ばさみになり苦しむリナ。調べ進むうちに明らかになっていく、被害者の家庭の複雑な内情、部下の医師たちの屈折した思い。週末にはバイクに乗っていたという被害者の意外な一面。捜査が難航するなか、第二の殺人が…。高名な医師に、恨みをもつ人物は?リナとの関係に苦悩しつつ、デッカーは捜査を進める。
著者等紹介
高橋恭美子[タカハシクミコ]
関西外国語大学外国学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
21
この作家さん、容赦ないですね。そんな真相だなんて。そして、リナは、無茶苦茶だわ、デッカーさん大変ですね。2024/07/13
ほちょこ
13
不眠不休、そして怪我を負う刑事(というのが、警察物のお決まりのような気がする。どれか一つでも欠けると物足りなさを感じてしまう)にとって、その妻、という存在は悪妻(もしくは離婚・別居)か物分かりの良い妻かに分かれる。リナ、作者は一所懸命に良き妻を描こうとしているが、どう考えてもデッカーのお荷物にしかなりえない。思いおこせば、1作目から銃を持ち出すし、勝手に尾行するし、挙句、夫の電話を盗み聞き、容疑者との密会。数々の悪行をこれ、なんとする?・・・というのが、シリーズ9作目にして思うこと。2016/04/20
Koning
7
そして、下巻。容疑者として逮捕されるのは……ネタバレになっちゃうので、書きませんが、ここからリナが関わってきたりで最後は意外となんというか相変わらずやり切れない事件の結末なのだけれど、妙にすがすがしく終わったりすると言う。まぁ、ミステリ的にはどうよ?なのだと思うけれど、人間ドラマ的にはまぁ面白いこと面白いこと。一気に読み終わってしまった。そして、なにより正統派ユダヤ教とカトリック、そして福音派のなんとなく一般人が外から見るとこうだろ?といいう感じが良く伝わってくるのもナイスなところ。2012/11/27
さぼてん
2
これはミステリーではないよね…?でもおもしろかったのでよかったです。宗教の話はあまり理解が出来なかったけど 笑2012/04/11
エリコ
1
管理職になったはずなのに捜査の最前線に立つデッカー。2016/05/14
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