内容説明
九カ月の娘と農場で暮らすピーターとリナのデッカー夫妻のもとに、子供と泊まりに来たリナの旧友。彼女は何に怯えているのか?戒律厳しいユダヤ教徒の村で何があったのか?ダイヤモンド・ディーラー一家失踪事件を担当するデッカーは二つの謎を追うことになる。捜査を進める彼が行き着いた先はイスラエル。リナとともに飛んだ聖地で彼を待ち受けるものは?シリーズ第七弾。
著者等紹介
高橋恭美子[タカハシクミコ]
1960年生まれ。関西外国語大学外国語学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
18
今作では、デッカーさんイスラエルに人探しへ、マージさんでなくリナさんが相棒。お話しですからね。人種と宗教って複雑ですね。 2024/06/22
ほちょこ
15
リナ&デッカーの事件簿。とはいうものの、やはりリナでは危なっかしい。デッカーではないけれど、本当の仕事の相棒はマージでなけりゃ、しっくりこない。エルサレムのホテルのバスルームで夜中にマージに遠距離電話で相談するデッカー。そうだよなぁと納得してしまう。ともあれ、ユダヤ人にとってのエルサレムがいかに大切な場所であるかも、この一冊ですごくよく理解できた。2016/04/07
Yoko
10
いつから夫婦バディものになってしまったのか…。舞台はユダヤ人の聖地。内容はシリアスでリナとデッカー2人にとっては重要な時間となっているが少し番外編的な位置付けとも感じられた。ユダヤ人とダイヤモンドの深い関わり、厳しい戒律の解釈の仕方などの描写が詳細にストーリーに伴走する。宗教とは歴史、とラビの台詞にあったけれどそれが実感される。このシリーズはどこに行き着くのか…、地平線は見えず、道は深い海に続いているような気がする。2016/05/03
Koning
6
ユダヤ教色が濃い始まり方だとおもったら、次いでデ・ヴィアスっぽいダイヤモンドシンジケートまで出てきて、イスラエル行きとか。何この俺様特典満載の濃い話は。なんというか、もうちょいゆっくり読む積りだったのに最後まで一気に読んでしまったよ。しかし、他の人の感想やレヴューを読むとわかりづらいとか言われてるのか。まだサハはヤクートとか呼ばれてたり、アラファートがまだいたり、ちょい前なんだよねこれ。2012/11/16
じょじょ
4
つくづく宗教って物は!と言いたくなる話だった。政治と宗教の話は喧嘩の元とよく聞くけれど ほぼ無宗教の日本に生まれ育った身としてはいまいち現実実がなかったけど 色々知っていくとなかなか難しい問題だとよくわかる。やはり納得がいかない。2021/12/23
-
- 和書
- 精神医学歴史事典