内容説明
イザベルはエディンバラに住む“応用倫理学ジャーナル”誌の編集長。ある日、姪が営むデリカテッセンで、一人の男性が話しかけてきた。心臓移植を受けて以来、身に覚えのない映像がよみがえってくるというのだ。友人以上恋人未満のジェイミーへの想いに揺れつつも、得意の哲学的思考と行動力で、試行錯誤しながら謎を解こうとするイザベルだが…。寄り道だらけのシリーズ第2弾。
著者等紹介
柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
8
哲学本の編集者のイザベラが心臓移植された男性の脳裏に浮かぶ画像の謎を解くと言うのだがあっち行ったりこっち行ったり話がふらついて読みにくかった。訳が悪いのかなと思ってたけれど柳沢さんだし。なぜこの話が面白く感じられないのかな2017/12/18
こっぺ
4
今回もイザベル・・・間違いまくっている。。。そう、間違いまくるのだ、お節介だし。でもそんなイザベルが好き!ジェイミーとの微妙な関係が気になる。もちろん、ミステリーだと思うと、ずっこけると思う。イザベルが可愛くて微笑ましくて、彼女の恋を応援したくなる、そんなシリーズ。大好きです。続編、待ってます。2011/10/06
ブルーローズ
4
原題どおり。ちゃんと三者に言及しています。哲学者が主人公ですが、普通の大人が考えていることをエピソードとして散らばっていることが、話に深みをだしています。続編でないかな?2011/06/17
最終バック九番手
4
原著は2005年刊行…主人公の思索とエディンバラの人々や街の情景がどちらも興味深く面白いのは前作同様だったし滑らかな翻訳なのでイラつくことなく読み終えられる…創元推理文庫に入れられてミステリー扱いをされているのがこのシリーズの不運なところ…初版:2010年1月22日…本体940円2010/06/17
猫のゆり
4
前作に比べると謎解きの部分でも、イザベルと周囲の人たちとの絡みも、いまひとつ物足りない気がした。けど、次も絶対読みます。2010/02/25