出版社内容情報
東欧の国ぐにはどんな歴史を歩んできたのか。図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろい東欧の偉人」も役に立つ。
著者情報
1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家。『30の戦いからよむ世界史』『キリスト教からよむ世界史』『「お金」で読み解く世界史』など著書多数。
内容説明
東ヨーロッパは、騒がしい。動乱はいつまで続くのか?教科書よりもわかりやすい、大国に翻弄される東欧。
目次
1 国ぐにのはじまり
2 宗教戦争の時代
3 支配される東欧
4 独立への道
5 第一次世界大戦
6 第二次世界大戦
7 冷戦期の東欧
8 東欧の今
著者等紹介
関眞興[セキシンコウ]
1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
20
このシリーズも16冊目となりました。オスマン帝国やオーストリア、プロイセン、ドイツ、ロシア、そしてソ連といった大国に囲まれた地域ですが、民族も入り組んでいて、複雑です。大きなまとまりと力であるEUの下で安定したいという気持ちがなんとなく理解できます。2023/01/29
日・月
10
ちょっとした事典のような本。学生が、何かわからないことがあった時に調べるのには最適だ。と思ったら、著者が元駿台講師だった‥納得。そもそも1000年以上前に東欧各地で本格的国家形成が始まって以来、20世紀まで国境が頻繁に、かつ大幅に変化しているわけで、国境を動かすなという今日に、国境付近や国内でゴタゴタが生じるのは不思議ではない。国民国家の概念形成から2∼3世紀しか経っていないと思うが、この先、別の新しい国家概念ができるのだろうか? ボスニア、北マケドニア‥バルカン諸国の国旗が難しい!2023/08/27
古谷任三郎
7
東欧史を一冊にまとめるのは非常に困難であるという事をこの本が教えてくれる。ポーランド、バルト三国、バルカン半島、チェコ、ルーマニアなど範囲が広すぎる。且つ、民族や宗教が入り乱れているので古代から非常に複雑で分かりにくかった。ただ、分かったことは、ロシアやドイツなどの大国に振り回され、宗教や民族が発端で争い、虐殺が繰り返された悲惨な歴史の爪痕が今も残っていることだ。ロシアのウクライナ侵攻に対し、ベラルーシを除く東欧諸国、特にポーランドは厳しく批判したが、東欧史を知ればその意味の重さが十二分に感じる。2025/02/09
乱読家 護る会支持!
7
ざっくり東欧史。 国名とその位置関係もよくわかっていないのに、東欧全体の歴史と、各国の歴史が次々と書かれていて、、、僕の乱読法(パラパラ、ざっくり理解)では、全く歯が立ちませんでした(笑)。 まあ、この「一冊でわかる世界史シリーズ」自体、僕には理解が難しいと感じています。 ゆっくり、ゆっくり、学んでいきます。。。2023/07/05
はるさん
6
民族・言語・宗教が異なる地域が、大国の思惑や理不尽な武力に翻弄されてきたことは理解出来たが、東欧の「真の理解」には程遠いことが実感出来た一冊。2024/09/19