内容説明
その朝、休暇を返上して警察本部に出頭したフィンチ首席警部を待っていたのは、いささか風変わりな事件だった。かつては富をほしいままにしたアストン家。その広壮な屋敷で、同じ夜に二人の人間が自然死を遂げたのだという。不自然きわまりない状況の背後に、フィンチが見いだした意外な真相とは…。鮮やかな描写を駆使して周到な謎解きを展開する、女流本格ミステリの粋。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルクシ・ガイ
5
「ホームズ…」のトムスンだから読みました。いくらなんでも御都合主義(しかも唐突)。2016/11/12
ヨッシー
2
うーーーん、これは正直微妙ですね。事件自体は悪くないんですが、おそらく解決篇の見せ方があまり上手くないのではないでしょうか。もう、わざとやったのかと思えるほど意外性を誘わない結末でした。キャラクターもそこまでたっているというわけではなく、一定のありがちな性格のラベリングに近いものがあると思います。読んでいてつまらなくはないんですが……もうちょっと満足しきった状態で読み終わりたかったなぁというのが本心です。なお、アマゾンは作者名が一定していません。「ジューン・トムソン」と「ジューン・トムスン」の両方で検索。2011/11/04