創元推理文庫<br> 厳寒の町

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創元推理文庫
厳寒の町

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488266073
  • NDC分類 949.53
  • Cコード C0197

出版社内容情報

男の子の年齢は十歳前後。地面にうつ伏せになり、体の下の血は凍りはじめていた。アイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれた男の子は、両親の離婚後母親と兄と一緒にレイキャヴィクのこの界隈に越してきた。人種差別からくる殺人が疑われ、エーレンデュルら捜査陣は、男の子が住んでいたアパートや通っていた学校を中心に捜査を始める。世界のミステリ界をリードする著者が現代社会の問題にメスを入れた、シリーズ第5弾文庫化。

内容説明

男の子はうつ伏せに倒れ、体の下の血溜まりは凍り始めていた。アイスランド人を父に、タイ人を母にもつ彼は、両親の離婚後母と兄と共にレイキャヴィクのこの界隈に越してきた。殺人の動機は人種差別?エーレンデュルは、住居や学校を中心に捜査を始めるが…。CWAインターナショナルダガー賞最終候補作。北欧ミステリの巨人が現代社会の問題に切りこむ、シリーズ第5弾。

著者等紹介

インドリダソン,アーナルデュル[インドリダソン,アーナルデュル] [Indridason,Arnaldur]
1961年アイスランドの首都レイキャヴィク生まれ。父親は高名な作家インドリディ・G・トーステンソン。アイスランド大学で歴史学と映画を専攻し、卒業後新聞社に就職。その後、フリーの映画評論家になる。1997年にレイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公とするシリーズ第一作Synir duftsinsで作家デビュー。3作目にあたる『湿地』と4作目の『緑衣の女』で2年連続してガラスの鍵賞を受賞。『緑衣の女』では、英国のCWAゴールドダガー賞も受賞している

柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

87
日本の雪国の映像さえ震えながら見ているのに、この厳寒の国の描写はとにかく寒く、そして暗く重いものでした。『容赦ない冬の天候のもとで人々がもがき苦しんで死んでいった』この国特有の困難さに、さらにヨーロッパがかかえる新しい問題が加わり、悲しい事件が起こります。新しい問題「移民」。気候や文化が違いすぎるこの国に移住してきた人々と受け入れた人々の葛藤が、捜査を進める段階で浮き彫りになっていきます。警察官エーレンデュルの抱える苦悩もこれまでの4作品と同じ。その苦悩する姿に胸を痛めながも惹きこまれ、ほぼ一気読みでした2022/02/08

yukaring

72
シリーズ第5弾。厳寒の町を舞台に幼い少年の殺人事件とその悲しい真実、根強い人種差別の現実を書いた社会問題に大きく切り込む1冊。血だまりの中で凍りかけた死体として発見された少年はタイ人とアイスランド人の間に生まれた子供。彼を差別するような証言もあり「人種差別が動機なのでは」との想定で捜査が行われる。そして彼を取り巻く環境や諦め、様々な事実が明るみになっていく。エーレンデュルと息子や娘との関係や部下達の抱える家庭での問題、相変わらず捜査官達の人間らしさも交えながら等身大で淡々と語られる物語が胸に重く響く。2023/10/15

シキモリ

32
私が一番好きな北欧ミステリーがこの<エーレンデュル捜査官>シリーズ。邦訳五作目となる今作は、外国人の少年が刺殺体で発見された場面から物語が始まる。今回はアイスランドの移民問題という現在進行形のテーマに焦点を当てているが、肝心な事件の真相は些か精細を欠く。然しながら、それこそが今作唯一の救いだと述べるあとがきにはハッとさせられた。多文化共生は日本とて例外ではないが、私自身も外国人の同僚と相互理解を図る難しさを日々痛感している次第です。独特の情感が味わい深いこのシリーズ、次作の発売は果たしていつ頃なのだろう。2022/01/22

かめりあうさぎ

25
シリーズ邦訳版第5作品目。今回もテーマは重く、移民問題が事件の中心にあります。事件を通して、アイスランドで移民がどういう位置にあるのかを知ることができます。人口の規模こそ違うが、どの国も、もちろん日本も直面している問題ではありますね。同時進行で主役刑事の私生活が描かれており、ここもシリーズの見所で追いかけたくなるポイント。ミステリとしては脇枝が多く伏線もあまりなく謎解きの要素はほぼない印象。それでも読後に面白かったと感じました。2022/01/25

Satoshi

18
アイスランドが舞台のミステリーシリーズ。本作は移民問題を背景とした殺人事件をエーレンデュルとその仲間が追いかける。ミステリーというより社会派ドラマであり、主人公の推理により事件が解決することはない。真相はやるせないうえ、日本でも発生しうるような事件であり、読後は暗澹たる気分になった。特に被害者の兄の行動は悲しい。2023/08/22

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