出版社内容情報
内容説明
ロンドンでフリーランス編集者として再出発したわたし、スーザン・ライランドのもとに、意外な仕事が舞いこんできた。名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを若手作家が書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、書き手が新作に何か企みを仕掛けているのを感じる―。『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続くシリーズ第3弾!
著者等紹介
ホロヴィッツ,アンソニー[ホロヴィッツ,アンソニー] [Horowitz,Anthony]
イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーに。また、人気テレビドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』などを手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』では『このミステリーがすごい!』『本屋大賞〈翻訳小説部門〉』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ『メインテーマは殺人』『その裁きは死』でも、年末ミステリランキングを完全制覇した
山田蘭[ヤマダラン]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
ホロヴィッツによる名探偵シリーズの3作目です。既に2作の内容はほとんど霧のかなたですが入れ子構造になっていることだけは覚えています。今回も同じような感じで、名探偵シリーズを書き継いでくれる若い作家が出てきます。編集者はその内容を構成すべく読んでいきますがそれに伴ってその作者の家族構成とその作品の内容が絡み合っていくような感じがします。下巻が楽しみです。2025/09/26
えにくす
83
ピュント&スーザンシリーズ第三弾。冒頭でスーザンが離婚してロンドンに戻ったとの、衝撃のお知らせ。クレタ島で旦那とラブラブだったのに、これはショック!この結果フリーの編集者となり、立場が弱くなる。そして新たな出版社から、シリーズの続編『ピュント最後の事件』を書き継いでいる、エリオット・クレイスの担当を任される。55年の南仏が舞台だが、彼の一族がモデルになっている。という事は実際に、殺人事件が存在したのか?調査の為、一族が住んでいたマーブル館へ向かう。数々の圧力や脅しを受けながらも、我らがスーザンが突っ走る!2025/09/15
ばう
68
★★★★このシリーズお馴染みの入れ子構造のミステリを今作でも堪能。なんとスーザンはギリシャで幸せに暮らしているかと思ったら!ロンドンに戻り、編集者としてバリバリ働く気満々のところへ舞い込んだ話が〈アティカス・ピュント〉物の続編を若手作家が書くという話。毎度のことながら作中作品は面白いし、現実世界での人間関係もドロドロこんがらがっているし、下巻ではどうなるのか楽しみでしかないですね。2025/09/27
Shun
35
ホロヴィッツ新刊は「カササギ殺人事件」から始まる名探偵<アティカス・ピュント>が活躍する探偵小説を大胆に作中作で用いるシリーズ。著者の人気シリーズにはもう一つ<ホーソーン&ホロヴィッツ>のものがあるが、日本で一躍有名となった最初のシリーズがこちら。とはいえ前作から結構時間が空いている為、前作までの出来事があまり記憶にないまま読み始めるがやはり面白い。初めから最後までほぼ一気読みできる安定のホロヴィッツ作品でした。探偵小説がほぼまるごと作中作として使われる定番の構成で、この作中作もミステリ愛が感じられた。2025/09/20
まえぞう
33
かささぎ殺人事件シリーズの3作目です。前作で、作中作の作者の片手に余る作品名が紹介されていたので、これ全部出てくるとこのパターンも食傷気味だなと思っていたのですが、今回が最後の事件だと銘打っているので手にとりました(電子版ですが)。メインの事件のストーリーの中で作中作が仕上がっていくので、前の2冊よりついて行きやすいです。さて、どんな結末が待っているのでしょうか。2025/09/18
-
- 和書
- ベーシック経営分析