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創元推理文庫
チャーリー退場

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488265045
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

楽屋で“マクベス”を引用すると凶事が起きる?そうとは知らず、新顔の女優がその台詞を口にした。そして、幕が下りるや、主演男優チャーリーが毒殺された!だが、主役が死んでも舞台は続けなければならない。ファーニス主任警部は次の開幕までに犯人を挙げることができるのか?舞台監督や演出家、俳優たちを相手に、警部の綿密な捜査は続く。幻の本格ミステリ、新訳決定版。

著者等紹介

鈴木恵[スズキメグミ]
早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飛鳥栄司@がんサバイバー

23
2004年当時に読んで以来の再読。当時は地味だと感想を書いていたが、意外と演劇界の雰囲気が伝わってきたり、登場人物のクセが丁寧に書かれていたり、ファーニス警部の捜査がしっかりと書かれていたり、クライマックスの芝居の緊張感がいい味を出していたりと、わりと賑やかしく読んだ。ファーニス警部が作中で「動機は一旦無視」と言っていることもあり、事が起きるまでの過程を警部の聞き取りからたどることで、真相が見えてくる本格ミステリ。手に入りづらいかもしれないが、古書店で見つけたら是非連れて帰って欲しい作品。2020/07/07

Kouro-hou

22
元祖クライム・クラブ叢書の新訳版。劇中に出番を終えた主演男優が楽屋で殺された。末期の台詞は「毒を盛られた」うん、わかる。楽屋に出入した怪しい人物は見当たらないが、被害者に恨みがありそうなのは山程いる。明日も代役たてて公演は続くw 果たして刑事コンビは真相を突き止められるのか? 容疑者を前に舞台で語る刑事は戯曲的、と思ったら著者は戯曲出身で本職ミステリ作家ではない模様。それでも内容は1950年代に相応しいオーソドックスな本格推理モノ。地味だけど丁寧なつくりは好感が持てる。古典ミステリ好きにはオススメ。2018/05/06

本木英朗

17
英国の本格ミステリ作家のひとりとして挙げられるのが、このアレックス・アトキンスンである。といってもこれだけしか書いていないのだが、まあそれは別にいい。俺は2004年に一度買って読んだっきりなので、久々だがやはり面白かったよ、うん。楽屋で〈マクベス〉を引用すると凶事が起きる? そして主役が死んだしまった。ファーニス主任警部は次の開演までに犯人を挙げることができるのか……という筋書きであるが、俺は2回目でも最後まで分からなかったよ、ウフフ。作者はすごいですよねー。また10年後ほどに読もう。2019/08/04

nightowl

3
舞台上演中に殺された女たらしの俳優。はてさて犯人は?ここ最近舞台にはまっていたこともあり、関係者たちの人間関係にわくわくしながら読んでいたらいつの間にか手玉に取られていた。こういうタイプ演劇界にいるいる、と思う人程騙される名作。惜しむらくは、装画から作中で古典演劇が上演されるのかとイメージしていたら、謀略物のスリラー劇だったこと。だとすればもう少しヒッチコック風でもよかったような…2020/05/29

UPMR

1
演劇ミステリ。舞台袖や演劇人の書き込みぶりが濃く、わずか一日で解決というスピーディな捜査は、マーシュの『ヴァルカン劇場の夜』を思い起こさせる。トリックは正直死体をちゃんと調べたらすぐにバレてしまうのでは?と思ったものの、上記の通り解決まで一日しか経っていないことを踏まえるとそこまで問題ではないか。よくよく考えると冒頭の不穏な思わせぶりのあれこれが、全部が全部そんなに上手く回収できているわけではないことを除けば、謎解き自体はよくできている作品。刑事のキャラもいい感じ。2024/10/12

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