内容説明
娘は自分に巨額の財産があることも、両親が本当は事故死したのではないことも知らなかった。そしてもちろん、婚約者の狙いが自分の財産であることも、その男が十七年前に自分の母親を殺した真犯人だということも、またわかっていなかった。その事実を知った青年、ジョニーはかつての恋人を救おうと苦闘するのだが…。“現代の魔女”と評された、名手アームストロングの会心作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
35
愛する女性の婚約者は、その女性の母親を殺害した犯人だった。真相究明に乗り出す主人公だが、嫉妬にかられたいいががりとして女性から疎まれてしまう、という信じてもらえない系ミステリです。あらすじは良いのに登場人物たちの行動は疑問符がつくのは、著者の作品にちょいちょい見られます。本作品にもその傾向がありますが、無難なオチにまとめたためか、さほど気になりませんでした。ただ、ヒロインが魅力的でなく、彼女のために辛い目にあっている主人公が哀れ。そういう設定であるからこそ、ラストは溜飲の下がる思いをするのかもしれません。2017/09/22
minaseh
12
あらすじ読んだ最初の感想が「彼氏大変だな」だった。既に犯人が分かってる殺人ミステリー。殺人だけど証拠探しがメインだから、サスペンスの方かな。面白かった。法的に認めさせるには弱い、疑惑から抜け出せない証拠の数々。集まって絵になりそうなんだけど、決定的な一つが足りなくてやきもきした。17年前の事件をメインにしてるから、ごく最近の殺人が頭から抜けてしまって、側面から見てる人に言われて初めて気がついた。犯人の最期が迂闊というかあっけないというか。捕まって追い詰められる様も見たかったな。2015/02/20
けいちゃっぷ
9
この表紙ではとてもじゃないが105円でも買う気はなかったが、他に目ぼしい本もなかったし『毒薬の小壜』の作者だしと1年ほど前に購入。 裏表紙のあらすじはネタバレじゃねーのかと、ほとんど諦めの心境で読んでました。 ところが途中から俄然面白くなり、ラストはハラハラしながら読み終えたものですよ。 こういうことがたまーにあるから埋もれた本も馬鹿に出来ない。 330ページ2014/03/27
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
8
お得意の好青年対悪漢のサスペンス。こどもの頃テレビでみたアメリカの姿。恋に目がくらんでいる者に何を言っても無駄なのは古今東西変わらぬ。2016/03/28
メイロング
5
まったく古びてないよ、どういうこと? ナンのせいで、ドロシーがどんどんいい女に。意外とジョニーが強くて吹き出しちゃう。アームストロング祭りで年越ししようかな。2012/12/10