内容説明
どうしてこんな物語を思いつくのか見当もつかない。そんな小説はお好きか。本書は、絶妙の発端から異色の物語が展開する表題作のほか、間然するところのないヒッチコックふうサスペンス「笑っている場合ではない」、残酷な結末が強烈な「ミス・マーフィ」、「敵」以下、謎解きの趣向が潜むラッセル弁護士物三編など、名手の繰り出すあの手この手が驚きを誘う、珠玉の短編集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siva
21
ミステリ短編、全体に少し古い印象はあるがなかなかの名品では。「あほうどり」が面白い。真綿で首を絞められるような気持ち悪さ。こういう男っているよね、だから女は苦労するのよね、って思っちゃったわ笑2015/08/20
本木英朗
19
アメリカの女流ミステリ作家のひとりであるシャーロット・アームストロングの珠玉の短編集が、この作品である。俺は2000年に一度買って読んでいたので、今回で2回目である。しかしやはりちょっと今回はダメだったかなあ。もう少したってからもう一度読もうと思う今日この頃である。残念だなあ。2019/11/19
hit4papa
12
現代の魔女と評されたシャーロット・アームストロングの短編集。傑作ではないけれど、印象に残る作品も収録されていて、読んで損はありません。比較的ストーリーが単純なので、疲れないのですが、ラストに何かあることを期待すると外します。2時間ドラマになった「あほうどり」は、なるほど土曜ワイド的作品です。
コーデ21
7
初読みの作家さん。1950年代活躍された作家だとか。そのせいか時代背景などに少々古臭さ感じるものの、話そのものはヒネリが効いていて面白く、妙な手触り(笑)の作品揃い。特に「あほうどり」はTVサスペンスドラマなどにピッタリでは?人間観察の妙味とテンポの良さが心地良し。2020/06/23
spica
7
ミステリ短編集。最初の「あほうどり」の衝撃がすごかった。怖い話、謎解きですっきりする話、逆に後味の悪い話など、ヴァラエティ豊か。最初は、50年代に書かれたものとは知らなかったから驚いた。2014/12/11