内容説明
あとをつけまわす仮面の男。身に覚えのない脅迫電話。血まみれのベツドから消え失せた娘。そして、不気味なヴードゥー人形は血を滴らせて。憂さ晴らしに、ジャズの街ニューオリンズのカーニヴァル見物にきた中年カメラマン。その仮装パレードの狂騒のさなか、男は除々に追いつめられていく。だが、本当の恐怖はまだ始まってすらいなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
2
「なんともはや」の作品。不自然な登場人物、悪漢側は決して失敗せずon timeで物事を進行させる。主人公のアホな行動と思考。さらに都合の良い助っ人の登場。プロンジーニというのはもっとまともな作家と思っていた。読む本は注意して選ぼう。2020/01/28
Steppenwolf
1
おそらく本作品は忘れられたものにぞくするだろう。現実に絶版本を古書で手に入れて読んだ。作品自体のせいか,或いは訳者のせいか,主人公の恐怖や追い込まれている姿を共感できないのである。ニューオリンズのマルディグラの雰囲気も目に浮かぶような状態とはほど遠い。新刊書の定価より高い価格で買うほどのこともなかった。2007/05/14
まっちゃ
1
ニューオーリンズ、ジャズ、カーニヴァル、ヴードゥー教などを題材にした。著者得意のサスペンス小説。ただ、訳文が自分に合わなかったため、読むのに一苦労。その分、面白さも半減て感じでした。2010/06/02