内容説明
今は昔、京の都に、くいしんぼうで有名な権大納言がいました。くいしんぼうなうえに、とてもこわがりなので、そのことを、ともだちの陰陽師にわらわれてしまいます。権大納言は、いつもすましている陰陽師をどうにかして、みかえしてやりたいとおもっていたところ、ある日、山でふしぎなきのこを手にいれました。小学校低学年から。
著者等紹介
ほりかわりまこ[ホリカワリマコ]
堀川理万子。1965年東京生まれ。東京芸術大学大学院修了。テンペラで描いたタブローによる個展を定期的に開くとともに、絵本作家、イラストレーターとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
146
今昔物語に入っている話を面白い絵本にしてくれました。むかしテレビでやっていた「日本昔話」のような感じの絵で見ていて楽しくなります。話も陰陽師が出てきたりしますが、意外と小心な主人公なので笑えます。シリーズになっているようなのでまた読みたい気がします。2016/12/17
♪みどりpiyopiyo♪
65
おもしろかったー♪ 権大納言かわいい(ღ′◡‵) ■今は昔、京の都に、くいしんぼうで有名な権大納言がいました。くいしんぼうなうえにとてもこわがりなので、そのことを友だちの陰陽師に笑われてしまいます。■平安時代末期に成立したとされている説話集『今昔物語集』から抜粋して 新たに絵本になったお話。■物語の不思議なおかしさと、大らかで生き生きとした絵が、とても楽しい絵本です。気ままでおちゃめな権大納言。表紙絵や見返しの文様も絵巻らしく、あやしげなきのこや、着物や布団の柄も見所です♪(2009年)2016/11/24
つくよみ
56
図書館本:くいしんぼうで、とてもこわがりな権大納言。友人の陰陽師に、甘いものを取り上げられ、犬に化かされるぞと脅かされ・・・何時も馬鹿にされるのを、なんとか見返してやりたいと思っていた矢先に・・・?大納言ではなく、権大納言。偉いは偉いけど、なんとなく半端なところにユーモアが?出かけた先の山でも、自分のピンチよりも食欲優先。偶然、陰陽師をやりこめる手立てを見つけて、意気揚々としたものの・・・人の上に立つ人間は、これくらい人が良くて間抜けなほうが、かえって良いのかも?2013/11/02
あかは
50
いやー愉快愉快。この大納言大丈夫か。これは小さい子でも、楽しめるのではないか。なんだったら劇でもやれそう!食いしん坊だからってなんでも食べちゃだめよね。無事でなにより。2015/12/03
いろ
27
秋のキノコ祭♪ 以前から気になっていて,秋に読みたい!と待ちかねていた1冊。今昔物語から抜粋して絵本になったお話。権大納言のキノコ狩りやその他エピソードがいくつか。8歳男児「権大納言,何か,子供みたいだね~。」終始ケラケラw ホントに権大納言は子供っぽくて,お茶目で,憎めない^^ 満面の笑顔でお菓子,鬼に大泣き,おともに無理矢理キノコを食べさせる,そして2回躍る,に息子大ウケ。それにしても陰陽師が何故キノコを食べても平気だったのかが,母(私)気になって仕方がない。とても気に入った,シリーズ制覇したい。2016/11/03