出版社内容情報
リリアンの衝撃的な告白が、秘密の恋人たちの仲に変化をもたらすなか、ある夜ついに悲劇は起きる。人の死というかたちを取って。予想外の事態に翻弄されるフランシスとリリアン。だが、それはさらなる怒濤の展開の始まりにすぎなかった……。大家と下宿人から道ならぬ恋人同士に至ったふたりの関係と「事件」は、いかなる結末を迎えるのか。一九二〇年代のロンドンを舞台に圧倒的な描写力で読ませる、ウォーターズのミステリ大作。
内容説明
リリアンの告白は、彼女とフランシスとの秘めた関係を大きく揺さぶるものだった。彼女たちをとりまくすべてがままならぬ状況で、ある夜、ついに悲劇は起きる。殺人という最悪の形で。ところが、事態は“犯人”さえ予想だにしない意外な展開を迎える…。世界大戦のはざまにあって、時代に翻弄される女性たちの姿を殺人事件を通して描く、ウォーターズにしか書きえぬミステリ。
著者等紹介
ウォーターズ,サラ[ウォーターズ,サラ] [Waters,Sarah]
イギリスの作家。1966年ウェールズ生まれ。98年にTipping the Velvetを発表、小説家としてデビューする。99年に刊行した第二作『半身』でサマセット・モーム賞を受賞。2002年発表の第三作『荊の城』では英国推理作家協会(CWA)最優秀歴史ミステリ賞を受賞したほか、第四作『夜愁』、第五作『エアーズ家の没落』の三度にわたりブッカー賞の最終候補に選ばれている
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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