出版社内容情報
第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。下宿人になったのは、快活なレナードとおとなしいリリアンのバーバー夫妻だった。ひとつ屋根の下で暮らすうち、フランシスとリリアンには互いを想う感情が芽生えていく。そんな彼女たちの関係は、ある人物に死をもたらし、何人もの運命を思わぬ形で変えるのだった。時代に翻弄される女性たちを流麗に描く、傑作文芸ミステリ最新作。
内容説明
1922年、ロンドン近郊。戦争とその後の混乱で兄弟と父を喪い、広い屋敷に母とふたりで暮らすフランシスは生計のため下宿人を置くことにする。募集に応じたのはレナードとリリアンのバーバー夫妻だった。ふとしたきっかけから、フランシスは自分よりも年下のリリアンとの交流を深めていくのだが…。心理の綾を丹念に描いて読む者を陶酔させる、ウォーターズの最新傑作ミステリ。
著者等紹介
ウォーターズ,サラ[ウォーターズ,サラ] [Waters,Sarah]
イギリスの作家。1966年ウェールズ生まれ。98年にTipping the Velvetを発表、小説家としてデビューする。99年に刊行した第二作『半身』でサマセット・モーム賞を受賞。2002年発表の第三作『荊の城』では英国推理作家協会(CWA)最優秀歴史ミステリ賞を受賞したほか、第四作『夜愁』、第五作『エアーズ家の没落』の三度にわたりブッカー賞の最終候補に選ばれている
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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