出版社内容情報
ティンカーズコーヴにカジノ建設!? 賛否両論が飛び交うなか、ついに殺人が。感謝祭ディナーの準備で大忙しのルーシーが、空の巣症候群になやまされつつ事件に立ち向かう。
内容説明
記者として(ニワトリの)大量殺戮犬の聴聞会の取材をしていたルーシーだったが、そこで知った町の行政委員会の実態に怒り爆発。さらに先住民部族の一部がティンカーズコーヴにカジノ建設を計画していることが判明。そして殺人が!大学に行っている長男の帰宅と感謝祭ディナーの準備で大忙しのルーシーが、空の巣症候群に悩まされつつ事件に立ち向かう。好評シリーズ第七弾。
著者等紹介
高田惠子[タカタケイコ]
1951年広島に生れる。1974年津田塾大学学芸学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
33
「主婦探偵ルーシー・ストーン・シリーズ」第七巻。『感謝祭の勇敢な七面鳥』戦後に西欧や米国から色々なイヴェントが入って来ましたが、定着して日本独自の進化を遂げたものも様々あります。その中で、感謝祭は日本には定着しなかったものの一つ、まあ謂れを考えると当然と言うべきでしょう。その感謝祭のためのルーシーの料理が今巻の読みどころです。そして無事大学に進学したトビーの変貌、思春期真っ只中のエリザベスの不穏なあれこれが読んでいて心が痛いです。事件はネイティブインディアンの遺跡に関わるもの。興味深く読みました。2025/04/21
ペルー
31
う~ん、ルーシー、記者として頑張っているなぁ。犯人、あの人かな、この人かな?と思いながら読んでいくと、意外な人が真犯人で「な~んだ」と言う感じ(笑) 相変わらず子育ては大変そうで、子離れもしなくちゃならないし、いつまでも親って大変。記者としての仕事が忙しくなって、家庭との両立に心痛める姿に、アメリカも日本も変わらないんだなぁって。今回、スーやお友達とランチしたり、ショッピングに行ったりするシーンがなくて、私的には残念。それらを見て、自分もお出かけしている気分になれていたので(笑) 次もルーシーを応援する!2016/05/03
ごへいもち
16
「浪費するアメリカ人」を読んだせいか、なんでアメリカの主婦はこんなにストレスの多い生活をしているんだろうと思う。彼女の周囲に見えるのはソファや後部座席でふんぞり返って文句たらたら世話されるのを待っているわがままな子供たち、ブランド服、ばっちりメイク、お稽古事やたくさんの行事。お金に困っているという文章が空々しく響く。アメリカって変。ミステリーとしてもつまらなかった。なのにこの著者の本を4冊も読んでいたなんて2012/05/19
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
5
トビー!トビー!!トビー…おまえもか…。成長と未熟の狭間だからしかたないが。いいんだ、カジョー改めクードーがいるもん!今回は謎解きは二の次。最近の我が国でも話題のカジノ問題。どうなることかと思ったら、その手があったか〜。ところで今回もレシピ付き。2014/10/28
ロックイ
4
主婦探偵シリーズ第七段は感謝祭が舞台。アメリカらしい食事やイベントが描かれていてそれだけで胸踊るようでした。子供たちの成長を喜んでいいのか寂しさに哀しんでいいのか虚無感を隠しきれないルーシーを見て、我が身を振り返らずにはいられませんでした。親にも子にも言い分があり、乗り気っていくには馬鹿にできない苦労が山積み。しかしルーシーには育てなくてはいけない子供がまだ三人もいて、夫との仲も良好。幸せな環境と言っても過言ではないでしょう。ルーシーが空の巣症候群にかかるにはまだ早い。ちょっぴり軽口を叩きながら読了です。2016/10/02
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