内容説明
ルーシーの夫が以前に修復した屋敷が全焼。焼け跡から友人でもある、屋敷の女主人の焼死体が発見された。このところ町では古い建物の火事が妙に多く、自分も古い農家に住むルーシーは不安を募らせる。折しもハロウィーンをひかえて、町をあげてのお祭り気分。大騒ぎのなか赤ん坊をかかえたルーシーは、増えすぎた体重を気にしつつ独自調査を始める。好評主婦探偵シリーズ第三弾。
著者等紹介
高田惠子[タカタケイコ]
1951年広島に生れる。1974年津田塾大学学芸学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「主婦探偵ルーシー・ストーン・シリーズ」第三巻。『ハロウィーンに完璧なカボチャ』ビル&ルーシー夫妻に四人目の子供(三女のゾーイ)が生まれて、その描写に自分自身の出産の記憶がよみがえります。子育ては楽しいことばかかりではないし、人間の記憶は楽しいことより嫌なことの方をより強く残すと聞きました。将に!でもこのシリーズ読んで子育ての楽しかった彼是を思い出して思わず頷くことしきりです😄今巻は古いお屋敷をいかに存続させるか(歴史的景観がルーシーの住む町の観光資源です)がテーマ。ルーシーは相変わらず(続く)→ 2025/04/18
TSUBASA
24
ハロウィーンが近づいて来た片田舎ティンカーズコーヴで、やんちゃ盛りの子供3人とベイビー相手に奮闘するルーシーは、町で発生している不審火で友人を亡くす。ルーシーはハロウィーンの準備や子供達の相手でてんやわんやになりながらも不審火の犯人に迫ろうとするのだった。ルーシーの推理は噂話やイメージ先行で論理性が皆無だったので主婦探偵としては微妙。それよりは頑固婆さんが交通事故を起こしても断固相手が悪いと言い張ったり、歴史的建築物を保存するかどうかで町民同士が侃侃諤諤となるのが身近な問題な感じがするのが印象に残った。2019/10/30
寧々子
17
不審火が続く中、まだまだ手のかかる3人の子供の世話に加え、生後ひと月半の赤ちゃんのゾーイの世話でクタクタになりながらも、ルーイは自ら放火犯を突き止めようと率先して調べ始めちゃいます~ 怪しい住民を見つけるたびに、犯人だと決めつけちゃうルーシーは、ちょっと困りものだなぁと思いながらも、忙しい家事や育児の合間を縫ってやりたい事をやる姿勢は好きです♪ 間近に迫っていたハロウィーンのエピソードが楽しかった♪ 高齢の元図書館司書で歴史地区保存委員会委員長のミス・ティリーのエピソードはほろ苦かったなぁ。2017/03/17
朱音
12
少々ハロウィン過ぎてしまったが読了。日本の家は取り壊して建てなおすことが多いけれど壁や床など少しずつ手を加えて直しながら住むのってちょっと魅力的。技術もお金もかかりそうだけど。ハロウィンの仮装のくだりが面白い。意外にてきとーなんだなとか(笑)主人公、主婦探偵としても首突っ込みすぎ!という気はする。4人子供がいて一人は乳児なのに寄付のためにカップケーキ12ダース焼くとか、あちらの主婦はパワーがありすぎだと思うなぁ。楽しそうではあるけれど。2010/11/09
pettyori1
9
ハロウィンの時期に、4児の母である主婦ルーシーストーンが身近に起こった連続放火殺人事件の真相に迫ります。シリーズ物だと知らずに最初に手に取ってしまったシリーズ3作目。慌てて1作目から読み、たどり着けました。 主人公は変わった特技や趣味があるわけでもなく、お洒落な職業についてるわけでもないですが、家庭内のゴタゴタなどかえって親近感がわき飽きずに読めました。 特に今回は強気なミス=ティリーが高齢になり交通事故を起こしてしまって運転免許返納…今正に自分の親が抱えている問題でもあるので印象に残りました。2021/12/22




