出版社内容情報
セーラが陣頭指揮をとる、義理の甥の野外結婚式は好天に恵まれ、会場のテントに熱気球が墜落したことなど二三のトラブルを除いて、問題なく終了した。だが翌朝、片づけ中に潰れたテントの下から死体が見つかり、家の周囲でも事件が続発。セーラと夫マックスは休むことなく探偵活動に取り組むことになる――ケリング一族ほぼ総出の騒動が描かれる、人気ミステリ・シリーズ最終巻。解説=杉江松恋
シャーロット・マクラウド[シャーロット・マクラウド]
戸田早紀[トダサキ]
内容説明
セーラが陣頭指揮をとる、義理の甥の野外結婚式は好天に恵まれ、会場のテントに熱気球が墜落したことなど二、三のトラブルを除いて、問題なく終了した。だが翌朝、片づけ中に潰れたテントの下から死体が見つかり、家の周囲でも事件が続発。セーラと夫マックスは休むことなく探偵活動に取り組むことになる―ケリング一族ほぼ総出の騒動が描かれる、人気ミステリ・シリーズ最終巻。
著者等紹介
マクラウド,シャーロット[マクラウド,シャーロット] [MacLeod,Charlotte]
作家。1922年カナダに生まれ、51年アメリカに帰化した。ボストンの広告代理店に勤める傍ら、64年から小説を書きだす。アリサ・クレイグ名義でも多数の作品を執筆。98年、アガサ賞生涯功労賞を受賞。2005年没
戸田早紀[トダサキ]
津田塾大学学芸学部英文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
98
1作目から27年、ようやく最終巻。前作と対称的にお馴染みの面々が総出演して、まさに総決算的賑々しさだ。主人公セーラの心を縛り続けた一族の鎖が、ようやく断ち切れたようなストーリーもラストにふさわしい。作者のマクラウドさんが亡くなってこのシリーズももう読めないと諦めていただけに、こうして最終巻を手に取ることができてとても嬉しい。解説の杉江松恋さんも書いてるけれど、私も1巻から読み直そうと思う。2016/12/11
むらさきめがね
21
記念すべきセーラシリーズの最終作。いや良かった。読み終えて、こんなにもう一度最初から読み返したくなる最終作もそうはないでしょう。杉江松恋さんのあとがきがファンの思いを代弁して下さってると思います。マクラウドファンとして、いちコージーファンとして胸が熱くなる思いがしました。最後の2作は時間が開いての出版でしたが、私のような新参のファンだけでなく古くからの読者への最高のご褒美だと思うのです。創元さんありがとうございました。2016/10/21
翠埜もぐら
19
読書メーターには登録していませんが、実はシャーロット・マクラウドと(別名義のアリサ・クレイグ物も含め)翻訳されているものはほぼ全部読んでいます。これが最後の一冊でした。買ったもののなんか寂しくてなかなか読めなかった。初期作品のような勢いや緻密さが無くて「慣れで書いてる」感が強く、辻褄が合わないところもありましたが、ケリング夫妻と楽しい仲間たちに会えたのでまぁ良いか。本当はシャンディ教授シリーズの方が好きなので久々に読み返してみようかな?2025/03/31
更紗姫
17
これまで「マックス 格好よく描かれすぎ」って不満だったけれど、本作のマックスの〈口いっぱいの昆布を頑張って飲み込む諦めない姿勢〉は称賛もの。この苦難の果て、ようやくアレグザンダーをふっ切れたセーラとのハッピーエンドは十分に納得できる。一作目からの因縁をキレイに収めてくれたマクラウドさん、どうも有難う。読み続けてきてよかった。この年末にひとつ区切りをつけられたカンジ。馴染みのキャラには今後も短編でちょこちょこ会いたいけれど、それは望みすぎかしら。2016/12/31
きょん
14
セーラ・ケリングシリーズ最終巻。ずっと翻訳止まっていて読めないのかと思っていたのでうれしかったです。最終巻らしくオールスターキャストの賑やかさとセーラの過去との完全なる決別が事件てんこ盛りで楽しかったです。2017/01/31
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