出版社内容情報
〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新たなメンバー四人が加わった。顔合わせを兼ねた読書会の課題は『そして誰もいなくなった』、過去にタイムスリップしたかのような山荘に泊まりこみで行うのだ。ところが現地に到着した翌朝支配人が他殺死体で発見され、さらに電話線が切断され外部とは連絡がとれず、山荘の周囲では山火事が起き……。読書会どころではない事態に、ブッククラブの面々はどう立ち向かう? 好評シリーズ第4弾。
内容説明
“マーダー・ミステリ・ブッククラブ”に新メンバー四人が加わった。顔合わせを兼ねた読書会の課題書は『そして誰もいなくなった』、古風な山荘に泊まりこみで行なうのだ。ところが到着の翌日、支配人が死体で発見される。電話線が切断され外部とは連絡がとれず、山荘の周囲では山火事が。読書会どころではない事態にブッククラブの面々はどう立ち向かう?好評シリーズ第4弾。
著者等紹介
ラーマー,C.A.[ラーマー,C.A.] [Larmer,C.A.]
パプアニューギニア生まれ。国際ジャーナリストで編集者で作家。現在はオーストラリア東海岸のバイロンベイに住む
高橋恭美子[タカハシクミコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
330
視点人物の切り替わりが早く、全員それぞれ隠した思惑があり、歯にものの挟まったような表現が続く前半は、感情移入もしずらく、これまでの作品と比べてもかなり退屈。中盤以降、色々なことが徐々に明らかになり始めてからはだんだん面白くなってきて、解決編にはいってからは満足。このシリーズは犯人の設定が上手。ミステリとしては推測はできても推理はできないような内容で、たまたま見つけた資料が決定打となって一気に解決する味気ない展開。また次作でメンバー交代がある模様。今回モブと化していたミッシーもそろそろ降板か?2024/11/16
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
27
「そして誰もいなくなった」読書会を、山奥の古い洋館ホテルで行う、というミステリー。消えていくのは誰か。山火事はなんとなく「シャム双生児」を思い出す。犯人候補がたくさんいて絞り込みに苦労した。2025/01/10
しゃお
23
〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉シリーズ4作目。今回は新たなメンバーを加えて孤立した山荘で起きた殺人事件に遭遇です。登場人物それぞれが内面に抱えているものがある様子が描かれており、誰もが怪しいと感じさせクリスティっぽさも。ただ、推理というより手に入った手掛かりで一気に解決に向かう感じはミステリとしては物足りない気もしますが、リネットが前に進もうと決意する姿が何より印象的で良かったです。なお、今回の課題書は『そして誰もいなくなった』ですが、課題書の通りに次から次へと減っていく訳にはいきませんねw 2024/11/30
み
21
なんて怖いブッククラブでしょう…。お話しですけど、人が亡くなりすぎだわ。ジャクソンさん活躍なしだし。次作の《静かな水のなかで》読んでみたいな。2024/12/29
本の蟲
16
クリスティ好きミステリ好きの読書会メンバーが、毎度殺人事件に巻き込まれる〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉4作目。1作目からメンバーは出たり入ったりしつつ微減傾向にあったが、今回は、ある山荘で新規4人を加えた第二期ブッククラブの初会合。しかし彼らも何やら秘密を抱えているようで…。山火事やら狩猟批判やらオーストラリアならではの薀蓄は興味深かったが、事件そのものの後味はかなり悪い。まともな参加者はいないのか!? 新メンバー2名は3作目に登場しているので、読み見返してから手に取ったほうが楽しめるかも 2024/12/03