内容説明
第二次世界大戦下、イタリアの第一二七捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。ところが、密かに掘り進められていたトンネル内で、スパイ疑惑の渦中にあった捕虜が落命、紆余曲折をへて、英国陸軍大尉による時ならぬ殺害犯捜しが始まる。新たな密告者の存在までが浮上するなか、果して脱走は成功するのか?英国ミステリの雄が絶妙の趣向で贈る、スリル横溢の独創的な謎解き小説!
著者等紹介
ギルバート,マイケル[ギルバート,マイケル] [Gilbert,Michael]
1912年イングランドのリンカンシャーに生まれる。ロンドン大学で法律を学んだ後、第二次世界大戦に従軍。捕虜収容所での生活、そして脱出を経験する。1947年に『大聖堂の殺人』で作家デビュー。以後は弁護士業と並行して旺盛な執筆活動を展開。その功績を称えて、1987年にアメリカ探偵作家クラブ・グランドマスター賞を、1994年に英国推理作家協会ダイヤモンドダガー賞を贈られた。2006年没
石田善彦[イシダヨシヒコ]
1943年生まれ。早稲田大学法学部卒業。英米文学翻訳家。2006年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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