創元推理文庫
オータム・タイガー (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488237059
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

CIA退官を目前に控えたタリーは、その話を聞いた瞬間、耳を疑った。亡命を希望している東ドイツ諜報機関の大物が、自分を身柄を預ける際の要員に指名してきたというのだ。受け入れに赴いたパリで、その大物から示された古ぼけたライターが、あの第二次世界大戦末期の極秘作戦の記憶を呼び覚ます……。傑作『北壁の死闘』と並び称される第一級のスパイ小説! 解説=田口俊樹

内容説明

CIA退官を目前に控えたタリーは、その話を聞いた瞬間、耳を疑った。亡命を希望している東ドイツ諜報機関の大物が、自分を身柄を預ける際の要員に指名してきたというのだ。受け入れに赴いたパリで、その大物から示された古ぼけたライターが、あの第二次世界大戦末期の極秘作戦の記憶を呼び覚ます…。傑作『北壁の死闘』と並び称される第一級のスパイ小説!

著者等紹介

ラングレー,ボブ[ラングレー,ボブ] [Langley,Bob]
1936年、イギリス北西部のニューカスル生まれ。兵役を終えてアメリカへわたり、さまざまな職業を経験する。帰国後、テレビ局のキャスターを務める一方で、数々の冒険小説を発表。著作に『北壁の死闘』(第6回日本冒険小説協会大賞受賞)などがある。現在はイギリス・ノーサンブリア在住

東江一紀[アガリエカズキ]
1951年生まれ。北海道大学卒。英米文学翻訳家。2014年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

58
翻訳があの東江一紀という事で、読友さんが薦めて下さった作品。CIA退官を目前に控えたタリーにある指令が下される。任務を遂行して行くことにより、あの第二次世界大戦末期の極秘作戦の記憶が蘇ってくる。物語の殆どは過去の極秘作戦のタリーが描かれています。そしてその時タリーがある人物に譲ったライターが、数十年後の退官前の任務に重要な意味を成してタリーの手元へ。過去の極秘作戦のストーリーも大変面白く読む事が出来ましたが、何と言ってもラストの真実にただ、ただ感嘆するのみ。第一級のスパイ小説でした。⇒2016/03/15

ペグ

47
[北壁の死闘]に続くボブ ラングレー第2弾。といっても[北壁〜]は随分昔に読んだので久しぶりのスパイ冒険小説だ。ボブ ラングレー、翻訳東江一紀、あとがき田口俊樹。って。もう私にはこたえられない一冊‼︎主人公タリーもタフではなくて、残酷な場面があるにもかかわらず、意外とユーモアもあり。これは訳者のセンスか。気持ち良く読了しました。2016/04/14

hit4papa

40
さしたる功績がないまま引退まで4日をむかえたCIA老諜報員。彼に課された最後の仕事は、亡命を希望する東独の著名な諜報員の受け入れだった...という出だしはぐっとくる冒険小説。主人公は、大戦時に東独の捕虜の中の潜入し敵国の作戦計画を探り出そうとした過去を反芻します。極秘の任務ゆえ身内にさえドイツ人とみなされる主人公の、ヒヤヒヤものの探索行動、捕虜たちとの命からがらの収容所脱出行、そしてその結末。時を経て主人公が知る真相には、おっ!となります。しかしながら、出来過ぎ感が否めずなにやら脱力してしまいました。2018/11/08

マムみかん(*感想は風まかせ*)

37
祝・復刊!! 大好きな『北壁の死闘』と同じ、正統派冒険小説で面白かった~!! 主人公の孤軍奮闘ぶりに手に汗握り、最後まで気を抜けません。 そして、あの再会や真相は予想外でした~。 でも、とってもロマンがありますね。 爽やかな読後感が好ましかったです。 どんどん新装版で復刊してほしい作家さんです☆2016/02/13

むらさきめがね

20
考えてみたらスパイ小説と銘打った本を読むのは本当に久しぶりで、スパイもの独特の重苦しさを懐かしみながら読んだ。訳もいいのだろう、軽妙な語り口でグイグイ読ませる筆致がいい。作者の他の作品も読んでみたくなる。2016/04/10

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