創元推理文庫
死者を起こせ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488236021
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。その隣家に住む引退したオペラ歌手の婦人が怯えていた。ある朝突然、見知らぬ木が庭に植えられていたというのだ。ボロ館の四人がその木の下を掘るが何も出ない。そして婦人は失踪した。いったい何が起こったのか?気鋭の女流が贈る仏ミステリ批評家賞、ル・マン市ミステリ大賞受賞の傑作。

著者等紹介

藤田真利子[フジタマリコ]
英仏翻訳家。東北大学文学部仏文卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホームズ

38
失業中の3人の歴史学者が共同生活を営みながら事件を捜査していくというのは面白い設定でした(笑)それぞれのキャラクターも楽しくって特にリシュアンが面白かったな~(笑)元刑事のヴァンドスレール叔父さんいいキャラクターで楽しめた(笑)他にもシリーズがあるみたいなのでもっと読んでいきたいな(笑)2013/04/14

33
三人の歴史学者たちの様子が、まるでトリオ漫才かコントのようなユーモア。ラストで謎が解けてから、もう一度確認のために読みたくなるミステリー。2012/12/30

藤月はな(灯れ松明の火)

27
「青チョークの男」と同様にこの作品の導入も素晴らしかったです。性格も歴史の専門分野も異なる無職の歴史学者が隣家にいつの間にか植えられたブナの樹の謎を探る中、様々な事件が浮き彫りになるという顕微鏡のピントを合わせていくような作品でした。最後の癇癪持ちのマルクによる痛々しいまでの真相の解明はまさに怒涛としか言えません。3人がそれぞれの歴史専門用語を使って会話しているは一種の暗号のやり取りにも見えます。2012/04/08

はなすけ

26
青チョークの男」の雰囲気が好きだったので、ヴァルガス2冊目。今回はボロ館の住人、三人の歴史学者(変人集団)警察をクビになったハンサムなおじ様とキャラが素敵すぎる!(名香智子さんかささやななえ子さん辺りに漫画化してほしい。) 隣家の元オペラ歌手の失踪事件を頼まれもしないのに探り始める三人+おじ様。疑わしき人物が二転三転。 リュシアンがテーブルにワックスをかけるシーンが面白すぎる。また三聖人とおじ様に会いたい。2019/08/09

ぱせり

19
個性的な三人+一人の会話が楽しい。三人の学者の優秀さとその暮らしのハチャメチャさのギャップが、元警視の鋭い切れ味と甘さのギャップが、魅力的。次は、誰が何をして、そのおかげで何を引っ張り出してくるのだろう、とわくわくしたり。その面子で動いて大丈夫なのか、とはらはらしたり。すっかりボロ館の住人達の虜になってしまった。 2014/04/06

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