出版社内容情報
アフガニスタン帰りの男クウェンティンは誰にも告げず姿を消す。手段を選ばず襲ってくる敵から、ペネロピーやアイリーン夫妻を遠ざけ、恩人である軍医ワトスンを生命の危機から救うべく、単身行動に出たのだ。アイリーンたちは彼を追いかけ、パリからロンドンへ渡る。自分が狙われているとは知らないワトスン博士を守るため、名探偵ホームズの力を借りようとするのだが、ホームズは海軍条約文書が盗まれた事件の捜査中だった……。
内容説明
アフガニスタン帰りの男クウェンティンは誰にも告げず姿を消した。手段を選ばず襲ってくる神出鬼没の敵を、旧知のペネロピーやアイリーン夫妻から遠ざけるためだ。ペネロピーたちは彼を追い、パリからロンドンへ渡る。自分がねらわれているとはつゆ知らないワトスン博士を守るため、名探偵ホームズの力を利用しようとするのだが、折しもホームズはある事件の極秘捜査中だった…。
著者等紹介
ダグラス,キャロル・ネルソン[ダグラス,キャロルネルソン] [Douglas,Carole Nelson]
アメリカの作家。1944年ワシントン州生まれ。80年に作家デビューし、ミステリ、ファンタジー、SF、ロマンス等のさまざまなジャンルの作品を発表している
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。青山学院大学卒。翻訳家。日本推理作家協会、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mahiro
13
アイリーンとペネロピー達が追っていたのはモラン大佐、海軍条約事件や後のモリアティとの対決を予想するような展開で、まあ一気に読んでしまった。アイリーンも眼鏡女子のペネロピーも生き生きとしているが、連作らしいこの作品次は読まなくてもいいかな。ワトスンファンとして読みたいのはホームズとワトスンの活躍する話、登場場面が少ないのは物足りない、外部の人間による ベーカー街やワトスン邸の描写はちよっと新鮮だった。正典読み直そうかな。ワトスンの肩と脚の負傷についての解釈は少し面白かった。2020/04/07
まいさん
5
パリで助けた男性クウェンティンが姿を消した。アイリーン達は彼を追い、パリからロンドンへ。そして、ワトスン博士を守るため、名探偵ホームズの力を利用しようとする。ホームズの正典で議論を呼んでいる部分や正典での事件を上手くストーリーに取り込んでいる。本書は、「アイリーン・アドラーの冒険シリーズ」の3作目らしいが、1、2作目も読んでみたくなったし、アーサー・コナン・ドイルの名探偵ホームズも読み直したくなった。2019/07/21
みや
3
☆☆☆☆☆2022/04/13
花凛
3
ホームズ関連のパスティーシュは興味があってよく読むが、これは全編通してうーん…という感じだった。細部のディティールにはこだわっているけど、そのせいで物語全体がもたついているというか…緊迫感が足りない。 タイトルに惹かれて買うとちょっとがっかりするかも。2019/08/12
読書と紅茶🥰
2
信じて待っててよかった!アイリーン冒険譚3作目。今作もネル、アイリーン、ゴドフリーのトリオが生き生きと活躍します。ラスト近くのアイリーンがホームズをやり込めるシーンに思わずニヤリ。ネルの恋路や如何に…2019/08/03