創元推理文庫<br> エルサレムから来た悪魔〈上〉

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創元推理文庫
エルサレムから来た悪魔〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488222031
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ケンブリッジの町への帰途にある巡礼一行。修道士や修道女、十字軍の騎士たちなどからなる面々の中に、恐るべき連続殺人者はいた。町で繰り返されてきた凶行は、イングランド王国を揺るがす事態にまで発展している。国王ヘンリー二世がシチリアから招聘した、優秀な調査官シモンと、検死の術を修めた若き女医アデリアは、事件を解決できるのか。CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞作。

著者等紹介

吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

138
私が最近読んだカドフェルシリーズとほぼ時代が同じ状況なので、あまり違和感がありません。殺人事件解決のためにシチリアから呼び寄せられた調査官と女性の医者がこれを解決するために国王に呼ばれて様々な経験をしていく過程が前半では中心となっています。修道院がやはり出てきます。前半は彼女の同僚まで犠牲になってしまうところで終わります。2016/08/01

ごへいもち

18
苦手なので下巻はパス2018/01/03

夜の女王

11
☆☆と☆半分 時は1171年ケンブリッジ。子供の連続誘拐殺人事件が起きていた。犯人はユダヤ人とされ、町は一触即発の状態。そこへシチリアからヒロインたちが事件解決のために派遣されてくる・・・。最近この時代の歴史小説にハマっているので期待したが、『大聖堂』や『カドフェル・シリーズ』から比べると時代感や重厚感が薄い。ヒロイン・アデリアが女性の検視医という当時ありえない職業の上、キャラ設定が現代的過ぎるので、時々タイムスリップ物を読んでるような気分に・・・。時代考証が甘い。12世紀にする必然性を感じなかった。2013/09/13

もめん

5
歴史ミステリーの重めの感じがなく、雰囲気は現代ぽい。意外にキャラ立ってるので好き嫌いあると思います。こんな感じ好きです、このキャラでシリーズあったらいいなと思っていたら、あららでした。願わくはロマンス路線に行かないで。2014/08/30

madhatter

5
上下巻一気読み。時代ミステリの場合、時代の非合理性に惑わされない、合理的精神の持ち主が探偵役なのは常道だ。だが、アデリアはそれが行き過ぎて、初めは冷たい印象を受ける。だが、彼女が情熱や愛を知り、極限状態で神に縋り、人間として、医師としても成長してゆく過程を描き切ったのは、ベタだが良かった。性愛、またその根本にある欲望や愛や情熱を軽蔑して、人の身体を完全に知ることなどできないと思う。また、王の人物造形の中に、当時の複雑な聖権と俗権の関係を、著者なりに整理してあるのは見事。推理小説としての感想は下巻にて。2010/12/23

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