内容説明
南の島へ行くといって家族や知人のもとから姿を消して一年後、カタルーニア屈指の事業家が無惨な刺殺体となって発見された。だれに、何故殺されたのか?手がかりは、被害者のポケットから出てきたしわくちゃの紙切れだけ。それにはフェルトペンで、こう書いてあった―「もはやだれもわたしを南へと連れてはいかないだろう」…未亡人から捜査を依頼されたグルメの私立探偵カルバイヨは、失われた被害者の一年間を追ってバルセロナの街を探り歩く。スペイン随一のミステリ作家バスケス・モンタルバンの1979年度プラネタ賞、および1981年度フランス推理小説大賞を受賞した代表作。
著者等紹介
モンタルバン,M.バスケス[モンタルバン,M.バスケス][Montalb´an,Manuel V´azquez]
スペイン随一のミステリ作家。『楽園を求めた男』で1979年度プラネタ賞、1981年度フランス推理小説大賞を受賞
田部武光[タナベタケミツ]
1944年生まれ。早稲田大学仏文科卒。文教大学教授
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感想・レビュー
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Mark.jr
3
スペインのハードボイルド小説、ペペ・カルバイヨシリーズの第3弾にして、おそらく著者の代表作でしょう。当時のスペインの世俗や社会状況の風景も興味深いですが、正直一番印象に残るのは随所に出てくる旨そうな料理の数々では...。ネロ・ウルフもビックリ。2022/09/22
卍ザワ
0
スペインのバルセロナが舞台といっても、独裁政権やら内戦 で疲弊した庶民の風俗描写が主なせいか、華やかさに欠け、テレビの影響なんだろう、自分の中のイメージとの隔たりを感じた(昔のスペインだろうけど、詳しくは知らないが)。ハードボイルド、及びミステリーとしては、ちょっと期待はずれ。誰がために鐘はなる、を読んでみるかな。2014/04/13
脂肪分
0
2002/12/11 本筋と関係ない民主主義だの料理だのの話がグダグダグダグダ…
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