出版社内容情報
悲嘆に暮れる六人の娘に養父が遺したのは、天球儀に刻まれた各々の名前と、出生地らしい座標の数字だった。長女マイアの座標が示すのは、ブラジル、リオ・デ・ジャネイロにある名家の屋敷〈蘭の館〉。「ここがわたしが生まれた家なの?」希望と不安を胸に屋敷を訪ねたマイアだったが、当主の老女に手ひどく拒絶される。だが、老女の召使いが密かにマイアに渡した手紙には、一族の秘密とひとりの女性の哀しい物語が記されていた……。
内容説明
“蘭の館”の老婦人に追い帰されたマイア。だが二度めに訪れたときメイドがこっそり手渡してくれたのは、館の主一族の歴史の一部だという手紙の束だった。そこに記されていたのは80年前に生きた、マイアと瓜二つの顔を持つひとりの女性の哀しくも数奇な運命の物語。作品が30を超える言語に翻訳され、世界中で1000万部を売り上げた、ベストセラー作家が放つ傑作シリーズ開幕。
著者等紹介
ライリー,ルシンダ[ライリー,ルシンダ] [Riley,Lucinda]
アイルランド生まれ、イングランドで女優として活躍。24歳で最初の作品を発表するやたちまち評判に。サンデー・タイムズとニューヨーク・タイムズのベストセラー作家でもある
高橋恭美子[タカハシクミコ]
関西外国語大学外国学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。