創元推理文庫
穢れなき殺人者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 194p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488217013
  • NDC分類 953

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロリーヌ@ベルばら同盟

48
交通事故で父を亡くし、母と3人でニースの郊外の少し寂しい地域に暮らす双子の姉弟は、ある朝、母が死んでいるのを見つける。今の生活が変わってしまうことを恐れ、母の死を隠し、普段通りを装おうとするが、母を殺害した犯人、お節介な隣人、パリからやって来た叔母によって事態は思わぬ方向へ。都合の悪いこと、嫌なことは、無かった事にしてしまえばいい。邪魔者は消してしまえばいい。そんな無邪気な企みが、大人の愚かしさによって図らずも思い通りになって、歪んだ成功の美味を知ってしまった子どもの今後が恐ろしい。非常にノワールな作品。2021/07/04

よっぴ

4
サスペンス?ミステリ?一風変わったお話です。。作者はいかにもフランスらしい本格も書いていますが、この本はミステリらしい謎があるわけではありません。。。◼︎11歳の双子のお母さんはお隣さんに殺されちゃう…発見した双子は、孤児になると寄宿学校に入れられちゃう!なので死体を隠して大人しく生活しようと考えたのだ。でも犯人は騒ぎにならないから吃驚。。。てな感じのお話です。勢いで書いた感じが潔く大変よろしいです。2014/05/23

シロくますけ

1
読みようによっては、ドタバタコメディの様にも読める。ラストの一行にはゾッとさせられたとと同時にニヤリともさせられた。2024/05/05

フレッド・ナラカット

1
一気読み。母を殺された双子は寄宿学校に入れられたくないばかりに、殺人を隠蔽する。しかし、次々に訪問者が現れ……。双子と大人たちの視点が交互に語られている。嫌な子どもたちだなあ、まあそれに負けず劣らず大人たちも気持ちのいい人がいないわけだが。生徒に理解があるとは言いがたい先生に、ゴシップ好きのおばさん、病気がちで被害者面した犯人の妻。全員が物語に(嫌な)彩りを与えている。これがイヤミスってやつなのかな。2015/10/15

hiromi

0
もともと子供はあまり得意じゃないけれど、それに拍車をかけてくれた一冊。 無知で非常識で自分勝手。倫理観に欠けていて、ひたすら目先の嫌なことを排除しようとする短絡さ…あぁゾッとする。 それにしても、11歳にもなってこんな行動とるかなぁという違和感は最後まで拭えなかった。8歳くらいならわかるけど。知恵が少しずついてきて生意気で、大人と渡り合えるような錯覚に陥る頃だと思うから。 この本に出てくる子供(特にマリエク!)はとにかく気色悪くて可愛くもなくて、嫌悪感しか湧かなかった。2013/03/15

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