創元推理文庫<br> シニョール・ジョヴァンニ

創元推理文庫
シニョール・ジョヴァンニ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 116p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488215019
  • NDC分類 953

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

100
忘れられた歴史ミステリの傑作だと思う。ゲーテにも影響を与えた美学者のヴィンケルマンの殺害の原因を探っていく内容。なぜ彼はシニョール・ジョヴァンニという偽名で、トリエステに滞在していたのか?彼の殺害は強盗による金目当てものだったのか?ヴィンケルマンの人生は、本当に幸せなものだったのか?こういった疑問を、作者は鋭く解き明かしていく。ヨーロッパの歴史や社会の輪郭を、この短い物語の中で浮き彫りにする作者の手際の良さに惚れ惚れした。結末で明らかにされる真相は、読者にいろいろなことを考えさせる。2017/07/09

dilettante_k

3
原著81年。18世紀に新古典主義美学の泰斗として名を馳せた美学、美術史家ヴィンケルマン。栄光に輝く彼の人生は、なぜトリエステの港町で強盗に刺殺されるという悲劇に終わったのか。しかも独りきりで泊まった宿帳に記した偽名「シニョール・ジョヴァンニ」にどんな意図を込めたのか。ヴィンケルマン刺殺事件の裁判記録を紐解きながら、フロイトの精神分析理論をよすがにヴィンケルマンの生とその不可解な死と読み解く小編。訳者が指摘する通り資料選択が恣意的な可能性があるが、フィクションとしても記述の鮮やかさと説得力に目を見張る一冊。2014/09/19

ルミ

2
再読。文庫新刊当時何かの書評で知り、興味をもって書店へ出かけたが、タイトルも作者も忘れはて、カタカナだったという手掛かりだけで無事入手できたのがおかしくて記憶に残っている(多分旭屋本店)。語り手は友人とトリエステを旅し、18世紀この地でおきた美術史家ヴィンケルマン殺人事件の真実を探る。後半「ヴェニスに死す」への言及あり。今年見た1983年を舞台にした映画「君の名前で僕を呼んで」に思いをはせる。「ポルポリーノ」は映画のみ、パゾリーニの映画はほとんどスクリーンで見ている。2018/08/23

ヨッシー

2
こっ、この小説はいったい何なんですかね……精神分析的手法とは一体……。フランスの大物小説家が自分の趣味丸出しで暇つぶしに書いた歴史ミステリ的な何か。小説というよりは擬似エッセイ的なものです。証言録から真相を浮かび上がらせる手法は上手いですね。ただ、真相自体は見え見えで、同性愛好みのフェルナンデスが書いたという時点でネタを明かしたようなものでしょう。むしろ、ラスト、ヴィンケルマンの目線で語られる彼の心情が非常に読ませます。これだけでいいんじゃという気さえしますが(笑)まぁ、興味のある人だけ読めばいいのかな。2012/11/14

suzuki-takefumi

1
歴史小説でこんな解釈やったら、酷いこじつけのキャラ崩壊ものと言われそう。何か新発見があると、過去の偉人やエピソードが「実は~は~だったんだ」みたいになんでも関連づけられる事があるけど、そんな感じ。2015/05/12

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