創元推理文庫<br> 人形―デュ・モーリア傑作集

個数:
電子版価格
¥1,018
  • 電子版あり

創元推理文庫
人形―デュ・モーリア傑作集

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月08日 00時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488206055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

島から一歩も出ることなく、判で押したような平穏な毎日を送る人々を突然襲った狂乱の嵐「東風」。海辺で発見された謎の手記に記された、異常な愛の物語「人形」。独善的で被害妄想の女の半生を独白形式で綴る「笠貝」など、短編14編を収録。平凡な人々の心に潜む狂気を白日の下にさらし、人間の秘めた暗部を情け容赦なく目の前に突きつける。『レベッカ』『鳥』で知られるサスペンスの名手、デュ・モーリアの幻の初期短編傑作集。

ダフネ・デュ・モーリア[ダフネ・デュ・モーリア]

務台夏子[ムタイナツコ]

内容説明

判で押したような平穏な毎日を送る島民を突然襲った狂乱の嵐「東風」。海辺で発見された手記に記された、異常な愛の物語「人形」。独善的で被害妄想の女の半生を独白形式で綴る「笠貝」など、短編14編を収録。平凡な人々の心に潜む狂気を白日の下にさらし、秘めた暗部を情け容赦なく目の前に突きつける。『レベッカ』『鳥』で知られる、名手デュ・モーリアの幻の初期短編傑作集。

著者等紹介

デュ・モーリア,ダフネ[デュモーリア,ダフネ] [du Maurier,Daphne]
1907年ロンドン生まれ。祖父が高名な作家で画家、父が舞台俳優兼演出家、母が舞台女優という芸術家一家の三人姉妹の次女として生まれる。1931年作家デビュー、1938年の『レベッカ』が世界的なベストセラーとなった。コーンウォールの荒々しい自然を愛し、夫との間に三人の子供をもうけた。1989年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

350
★★★★☆ デュ・モーリア初期の短編集。 正式デビュー前の作品もあり荒削りな部分は見られるが、読後に暗い余韻を残す印象的なものが多い。中には同じ登場人物が繰り返し出てくる作品もある。 救いのない話ばかりで、人間の心の暗部や人生の不条理さが描写されている。 素朴な村に暮らす夫婦に起こった嵐の日の悲劇を描いた『東風』、旅行者が人妻を夏の火遊びとばかりに弄び、去っていく様を男からの手紙を通して映し出す『そして手紙は冷たくなった』等の不倫ものが特にブラックで心に残った。2023/03/22

紅はこべ

158
男女間の溝、今流行りの言葉で言えば「乖離」を描いたものが多い。「満たされぬ欲求」は「賢者の贈り物」のパロディみたい。デュ・モーリア自身は上流社会の人なので、上流に取り入る俗物ホラウェイ牧師を描く筆が冴えるのは当然だが、同じ人が下層に沈む売春婦メイジーの心境を描く、幅の広い作家。笠貝ってどういう意味と思ったら、笠貝のようにしがみつくという、英語の成句があるのね。勉強になりました。2018/05/27

青蓮

119
短編14編収録。全体的に不穏な空気を纏った作品集であり、個々を見ると突然掻き立てられる狂気だったり、くすりと笑えるブラクックユーモア、男女の恋愛の機微や捻れた擦れ違いなど、人が持つ暗部を多彩に描いていて、どの作品も楽しく読みました。中でもジェイムズ・ホラウェイ牧師を主人公にした「いざ、父なる神に」「天使ら、大天使らとともに」は人間の欺瞞を描いた傑作。独善的で被害妄想が強い女性の半生を綴る「笠貝」も印象深い。全編を通して「こういう人いるよね」って思わせるところがまた怖くもあり、そのリアルさに感嘆してしまう。2018/01/26

(C17H26O4)

99
だいぶ後味悪いよ。男女の絶対的な分かり合えなさが突きつけられているようで。愛し合っていたはずの男女がすれ違い、あっという間に修復不能、罵り合うようになるまでの出来事と心理描写なんて、黒板に爪を立てたときのあのいやぁな音を聞いて、ザワっとする余韻が背中に長いこと残っているみたいな感じ。男女の話ではないが「メイジー」が特に良いと思った。描かれているのは、日常から目を背け、さり気なさを装い無理矢理テンションを上げて1日を過ごそうとする女の詰んでいる現実。2019/11/12

hit4papa

87
解説によるとデビュー以前、21歳頃に書かれた「人形」を含む初期の作品14編が収められているとのことです。全編ともに明るい未来をすかっと裏切ってしまうバットエンディング(サッドエンディングか)で、デュ・モーリアっぽいのですが、20歳そこそこから暗澹たる作品を書きつられている、その人となりに興味を覚えてしまいます。ひとの心のねじくれた闇の部分やエロッチックな感情を、第三者的になぞっているようなじれったさが気に入りました。翻訳もすばらしく(原文は読んでいないのですが)、作品世界と調和が保たれています(と思う)。2017/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11270087
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品