出版社内容情報
ロンドン警視庁の女性刑事セイディはあるネグレクト事件の失策で謹慎処分となり、ロンドンを離れ、コーンウォールで過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を発見した。そして70年前、そこで赤ん坊消失事件があり、迷宮入りになっていることを知った彼女は謎に満ちたこの赤ん坊消失事件を調べ始める。ミッドサマー・パーティの夜、そこで何があったのか? 職務上の失敗と自分自身の抱える問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!
内容説明
あるネグレクト事件関連の失策で謹慎処分となったロンドン警視庁の女性刑事セイディはコーンウォールで過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を発見する。そして70年前、そこで赤ん坊消失事件があり迷宮入りになっていることを知って調べ始める。ミッドサマー・パーティの夜、そこでいったい何があったのか?各種ミステリ・ランキング常連の著者による見事なまでに構築された傑作!
著者等紹介
モートン,ケイト[モートン,ケイト] [Morton,Kate]
1976年、南オーストラリア州ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術と英文学を修めた。現在は夫と三人の息子とともにロンドン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー
青木純子[アオキジュンコ]
1954年東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうすけ
40
文章が淡々とし過ぎなんだよ。長いし、難しい…ここまでとはね、全然予想してなかったわ。海外ミステリーって、確かに登場人物の名前が覚えにくいけど、それだけじゃなくて、登場人物の数多いんだよ。文句ばっかりだけど(笑)まぁ、ラストの1行で驚愕の事実が浮上したのはわかった。あんまり気が進まないけど、下巻へ。2023/04/08
mahiro
28
コーンウォールと言う地名、森の中の捨て置かれた館…というのに惹かれて手に取った。事件で失態を犯し祖父の田舎で謹慎中の女性刑事が見つけた湖畔の館は70年前に男児が誘拐された未解決事件の舞台だった。過去と現在が交互に描かれ、ストーリーを追うにはちょっと煩わしい情景描写を掻き分けても先が気になる面白さがある。1933年頃の上流階級というとポアロに出てくる感じかなと想像しながら読んだ、さて下巻に行こうか。2022/06/15
マッピー
19
現代パートの主人公は、ネグレクト事件でのミスで有休消化という名の謹慎処分中の刑事、セイディ。彼女が見つけた廃屋で、70年前未解決の誘拐事件があったらしい。過去パートの主人公は、誘拐事件のときにその屋敷に住んでいた、作家志望の少女・アリス。彼女は現代パートでは有名なミステリ作家として名をはせています。最初、あまりの不穏な書き出しに、アリスが事件の被害者で、死んでしまうのではないかと心配でしたが、いけ好かない婆さま作家として長生きしていたことがわかり、安心して事件について考えることができました。 2024/05/30
みるく
16
夏季休暇中という事もあり、私用で読了するまで時間がかかった。 海外のミステリは翻訳者の力量が左右するが、とても読みやすかったので楽しめた。 どの海外ミステリにも共通な登場人物の名前に翻弄され、日が経つと誰だか分からなくなる。 1,930年代と現代が交互に書かれる手法なので、余計ややこしい。 ただ、心情が事細かに書かれているので映画を観ているような錯覚に陥る。 良いところで上巻が終わるのも見事だ。2023/08/19
sine_wave
15
湖畔荘に住む両親と子供ら三人。末っ子の長男が消えた。70年後、休養中の刑事セイディが偶然湖畔荘を発見する。事情を知っているかっての住人の生きている二人姉妹が鍵を握っているらしいが、下巻に!2022/01/30