内容説明
しっかりものの老女が死んだ。警察は自殺と判断したが親しかったローズは納得できない。二人の息子や財産を狙う嫁はもちろん、秘密を抱えていそうな友人や怪しげな骨董商まであらわれ、今回も容疑者には事欠かない。またも事件に首を突っこむ一方、自身の生き方を模索するローズ。恋人との関係に悩み、新しい出会いに胸躍らせる彼女の未来は?コーンウォール・ミステリ第二弾。
著者等紹介
安野玲[アンノレイ]
1963年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
25
「バカなの」って思うけどそうでなければヒロインの出番が減ってミステリが早く解決しすぎるわけよね2022/04/13
鴨ミール
23
シリーズ二冊目。ローズとジャックとの関係が気になるのだけれど、なんだか雲行きが怪しい。連れ合いを亡くして、一人で自活するって想像つかないけど、子どももいないし気楽っちゃ気楽だよね。仕事も頑張れそうだし、恋の予感も?次の巻に。2022/02/26
紅はこべ
22
コージーミステリ。眼目は謎解きよりも、ヒロインの芸術家としての成長、地元警部との恋模様、生活の細々とした描写、何よりも舞台となるコーンウォールの美しい自然。2009/10/08
えむむ
13
最後もうひとひねりあるかと思ったけど、わりとそのままのオチ。モテまくる主人公が、曖昧な態度で男達を悩ませる。とりわけジャックに厳しく、よく分からない理由で怒り、犯人当てで勝とうとする。刑事と仲良すぎると、謎解きがサッサと終わっちゃうから?コーンウォール地方の自然と、人々の生活が素敵。2024/05/22
bapaksejahtera
12
英国南部コンウォル舞台。主人公女性は夫に先立たれ中年過ぎ乍ら若くかつ絵画写真の能力があって自立する才女。周りの男は放っておかぬ。友人の老女が死に、自殺として処理されるのを怪しんで、恋い慕ってくる中年刑事に捜査を働きかける。老女は隠れた資産家で、二人いる息子の長男はがめつい妻に急き立てられ老女の資産を狙う。弟はやや抜けた男。巻き込まれ型の推理小説らしいが主人公の動きは無謀で、言い寄ってくる何人かの男の心を弄び、犯人から警告を受けても突っ走る。小説の立ち上がりも掴みが悪い。最後にある謎解きも唐突で後付感がある2024/10/27