内容説明
ヘンリー・スクラッグズ、四十二歳、渉外業務室職員。新たな出向先、スミソニアン博物館へとやってきて半年。出世の道も見えぬまま、それはそれで忙しい毎日を送っていた。だが、スミソニアンの創設者の遺骨が妙なところから出てきたのを発端に、ヘンリーは博物館ならではの、斬新な他殺死体を次々と発見していくことになるのだった!『スミソニアン・ミステリ』シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
14
12の部門別に分かれた博物館と、動物園、植物園、その他多くの施設からなる巨大学術施設スミソニアン協会。ヘンリー・スクラッグズは、そんなスミソニアンの渉外業務職員として国務省から出向を命じられ、早くも半年の日々が過ぎ去っていました。ある日彼はスミソニアンを訪れた来賓に館内を案内しているうちに、思いもよらないものに遭遇します。それはなんと、納骨堂に眠っているはずの、スミソニアンの創設者の遺骨だったのです!(→)
本木英朗
12
アメリカのミステリ作家のひとりである、リチャード・T・コンロイの長編のひとつである。俺は2001年に一度読んでいた。ヘンリー・スクラグッズ、四十二歳、渉外業務室職員。新たな出向先、スミソニアン博物館へとやってきて半年。出世の道も見えぬまま、それはそれで忙しい毎日を送っていた。だが、スミソニアンの創設者の遺体が妙なところから出てきたのを発端に、ヘンリーは斬新な他殺死体を次々と発見していくことに――というあなしである。まったく覚えていなかったので、本当に凄かった!の一言である。(→)2024/09/25
けいちゃっぷ
11
訳者が浅倉久志さんということで購入。 スミソニアンというと博物館というイメージでしたが、世界有数の学術機関だそうな。 その中で起こる連続殺人というか奇怪な死体処理の数々。 ユーモアミステリの衣をまとっているので、おどろおどろしさはありませんが。 なにしろ犯人が表面に出てこないので状況証拠だけみたいな不満が残る。 299ページ 2015/02/09
AR読書記録
2
“笑い”というのは多分に文化・社会に左右されるものであって,いくら原本がユーモア・ミステリとして読まれているとしても,その感覚をまんま読者に期待するのはムリではないですかね,なんてことを思う.ま,ユーモアといってもシニカルな笑いの方でしょうとは思うけど,それにしてもこの組織くさっとる.欲にまみれた俗物どもめ...ちょっとは仕事しろ! ミステリーとしては,謎解きパートの薄さが個人的には不満かな.2013/01/18
ゆきじん
1
まあ面白かった。物語そのものより、登場人物達の面白さで、軽く読ませるタイプ。所々のユーモアも面白かったし、フィービに大体の読者は好感を持つのではないか。すごく面白いということもないが、フィービ以外にも好感を感じる部分が多く、シリーズの他のも読んでみるか?という気になった。ミステリとしては何でもないのだろうが。2023/09/06
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