内容説明
11歳の義弟コリンを連れ、妻が待つサンフランシスコを目指し、サンダーバードで大陸横断の旅に出た新婚のアレックス。が、一台のヴァンがどこまでもつけてくる。これは偶然なのか?じりじりと迫る妄執の影を背に、楽しいはずの5000キロの旅は悪夢の逃避行となった!若きクーンツが’70年代アメリカの現実を直視し、緊迫の筆致で描いたサイコスリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろ
8
☆5 ストーカーとの追いかけっこというサスペンスがシンプルに描かれてる。ストーカー側の描写もあるから狂った精神状態もうかがえる。その妄想や思想はまさにストーカー。世のストーカーはこんなことを考えてるのかな、と思わせるようなものだった。それは狂うというよりも夢中になる、妄信するというべきかもしれない。そしてストーキングされる側の不可解な気持ち不条理な状況も適度な緊張感から描きあげていた。五日間も付きまとわれるのはなかなかに不気味だろう。2011/06/22
Tetchy
7
ストーカーの恐怖を描いた本作において特筆されるべきことは本作が’73年に書かれた物であることだ。日本に「ストーカー」という言葉が上陸したのは恐らく’90年代初頭であろうからその先駆性は素晴らしい。2009/05/04
moss green
4
コートニーと結婚し5000キロ離れたサンフランシスコに新居を買い、妻の待つ新居に向けて妻の弟コリンと一緒に車を走らせるアレックス。しかしコートニーと2年前まで付き合っていたリランドが、コートニーと一緒になるために2人を殺そうと襲い掛かる。カーチェイスや途中のホテルで突然襲われる場面などスリリングな展開ではあったが、コートニーの幻覚が見えていて、しかもその幻覚と話をしたりするところは完全に精神異常を来している。自分自身も盲目的に人を好きになってしまうところがある。大切にしてるのに傷つけてしまう。反省です。2022/10/10
よね
3
読了。ひねりはないが、緊迫感があって良かったです。警察のシーンが時々ありましたが、ストーリーには直接関係なく、ただ当時のアメリカの暗い雰囲気(70年代のアメリカはベトナム戦争後の後処理、オイルショックによる不況、学生運動の衰退による失望感など、なかなかに向かい風な状況だったようです)を精緻に描いているものでした。2024/07/03
goldius
3
実は『闇の囁き』 の前日譚。2008/10/28