創元推理文庫
シンデレラたちの罪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 534p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488192044
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

座席で眠る少女。途中駅でホームに降りた母親を置いて列車は出発。終点で気づいた時には少女は消えていた……。世界27か国で刊行、大好評を博したデビュー作シリーズ登場!

内容説明

女の子は座席で眠っていた。途中駅でホームに降りた母親を置いて列車は出発、終点で確認したときには、女の子は消えていた…。捜査にあたったストックホルム市警の敏腕警部は、少女の母親の別居中の夫に目をつけた。どうやら母親は、夫に暴力をふるわれていたらしい。だが彼の部下フレデリカは違和感を感じていた。世界27か国で刊行、大好評を博したデビュー作シリーズ第一弾。

著者等紹介

オルソン,クリスティーナ[オルソン,クリスティーナ] [Ohlsson,Kristina]
1979年スウェーデン生まれ。大学で政治学を学んだのち、国防大学、外務省、公安警察で働く。公安警察勤務中に執筆した『シンデレラたちの罪』により、2009年にデビュー。以後シリーズの第2巻、第3巻が続けてスウェーデン推理作家アカデミー賞にノミネートされる。2012年以降専業作家となる。現在はストックホルムに住んでいる

ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
1975年神奈川県生まれ。パリ第三大学現代仏文学修士。スウェーデン語翻訳者。スウェーデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

49
非常に読みやすく、面白い小説だった。ストーリーは比較的シンプルで、途中多少の枝葉はあるが複雑な要素はそれほどない。少女が列車で母親を残して出発する。その少女が行方不明になり捜査する話。登場人物の造形が良くできているので飽きさせないのだろう。ただし被害者が幼い子供であり、終盤真相が明らかになるにつれとても腹立たしくなってきた。警察小説として読めばとても良くできた物語であり、北欧ミステリーとして楽しみな作家がまた一人増えた。本作がデビュー作でシリーズ物らしく今後の訳出が待ち遠しい。2016/01/14

しゃお

24
ボリュームある作品ながら驚くほど読みやすかったです。伝説と称されるような敏腕刑事にあまり見えなかったアレックスに、自己主張の強過ぎるペーデル。そしてこのシリーズの主人公となる民間出身のフレデリカといった捜査陣が、それぞれ過ごしてきた過去や経験から事件に臨む様子は、チームとしてまとまりがないものの、それぞれが問題を抱えているプライベートがバックグラウンドとして描かれつつ事件が推移していくうちに、いつしかチームがまとまる様子が描かれるいる点は好感が持てました。シリーズの今度も期待したいです。2015/09/28

星落秋風五丈原

23
物語は誰ともつかぬ人物の独白で始まる。第一作では警察官としても成熟した女性としてもまだガラスの靴は似合わないが、回を重ねることによってフレデリカもより人間味が出るキャラへと変貌するだろう。また、今回フレデリカだけが突出せず、同僚刑事ペーテル、上司アレックス、広報担当エレンなどほぼ均等に見せ場が作られている。事件がシリアスなので捜査陣営でコミカルな挿話でも少しはあれば…とも思ったが今回は難しかったようだ。今後は次第に作者の肩の力も抜けて、各キャラクターの人間的深みも増すことが予測される。2015/09/19

Betty

22
舞台はスウェーデン。作者デビュー作。シリーズ物。とても読みやすい。アクションなし。登場人物たちも個性があり人間臭い。主人公のフレデリカは民間出身。警察学校出ばかりの男社会丸出しの職場は、やりずらそうですがフレデリカはたくましい。刑事のカンじゃないとすると女のカンで気になる部分は命令も聞かず貫き中々のものです。犯人、犯行の理由に意外性は無く決着の付け方も少し微妙。でも、登場人物たちの今後が知りたいので新作出たら読みます。2016/02/01

うーちゃん

21
デビュー作とは思えないほどのリーダビリティの高さとキャラクターの造形力。陰鬱な事件の背景、とか、刑事たちの私生活(ワケあり多し)も細かく描く、というのは北欧ミステリの定石ではあるが、堂に入った感じに思えた。外務省や公安で働いていたという著者の経歴も影響していそうだ。展開に関しては納得のいかないところもあった。所謂"チクリ"をしたせいで殺される人物がいるのだが、なぜそれが犯人にわかったのかは不明のまま。怪しい人物が数人出てくるがミスリードとして弱い上、それぞれの結末が尻切れとんぼ。続編に期待大です。2020/05/02

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