感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
14
レドンダ王国のシールさん。マッケンやブラックウッドとも交流のあった超絶衒学技巧的怪奇小説作家。吐き気や憎悪を催しながら一年余をかけ翻訳された中村能三最晩年の訳書、もう死因かと疑うレベル。その衒学的な語りや訳注は恐らく一部の現代人には慣れたもの哉、『『精神の偉大さ』を定義す』なんかは某Fateとか好きなら一読の価値ありかも。「われわれはまず犯罪を考えだし、それを実行できるように組みたて、それから、この世のどこかで犯罪を犯している人物を探して、その事件に自分から巻きこまれればいいんだよ」この方法は素晴らしい。2017/10/09
timeturner
6
元祖安楽椅子探偵のプリンス・ザレンスキー物4編、ユダヤ人の変人富豪モンク物3編、ゴーズワースとの共著「推理の一問題」を収録。古めかしい美文で滔々と語られる衒学趣味な内容に唖然。膨大な訳註からも翻訳の大変さがしのばれる。2022/11/20
UPMR
5
歴史的意義はあるかもしれないが面白くはないし現代のミステリ好きがわざわざ一読する価値もない。ペダントリーが過剰で、一短編につき訳注が平均で50近くある。2019/12/06
ホームズ
4
シャーロック・ホームズのライヴァルたちの1人。安楽椅子探偵のはしり。チョット暗い感じの物語。2007/08/18
warimachi
3
ネットで検索すると案の定ほとんどの記事で訳者の「翻訳生活三十年の訳者も、シール氏の文章には手応えどころか、遂には嘔吐と憎悪と、時としては敵意をすら覚えることがあった」(p.344)が引用されてて草。2020/11/08