内容説明
私のすべてが覗かれている!大学の仏文教師ジェーンに小包が届いた。中身は作者不詳の原稿「ジェーンに起きたこと」だった。読み始めたジェーンは凍りつく。そこには彼女のここ十年間の出来事が細かく書き込まれていたのだ。恋、別れ、悩み、野心、結婚、見知らぬ他大学の研究者とのひそかなメールのやりとり…作者は誰なのか?「ELLE」読者賞受賞の傑作心理サスペンス。
著者等紹介
長谷川沙織[ハセガワサオリ]
1962年三重県に生まれる。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業後、1998年に広島大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程前期修了。翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まきまき
1
自分の過去の出来事がつぶさにここまで書かれていたら恐ろしくて、でもやはり全てを読まずにはいられないだろう。誰がこんなことを…。ジェーンと一緒に犯人探しをしている気持ちになって、一気に読了。
城橋こう
1
ミステリーとしての面白さは、自分の人生がつづられた小説が送り付けられる、という点のみ。ほぼミステリー要素がなく、犯人が明らかになるシーンも微妙。恋愛小説としてもいまいち。メル友とのやり取りは重要なはずなのに、なぜか詳細がなく、最後は雑に終わってしまった感じがします。2017/11/12
Katja
1
結局原稿を送りつけた人は何をしたかったのか私にはよく分からなかったです。
きうりっち
1
最初、これは自分で書いた自伝なんじゃないか、と思っていた。 だらだらとジェーンの男性遍歴が続くだけで、さして犯罪が起こるわけでもなく、退屈だし、教育者にしては頼りないヒロインに共鳴できず途中投げ出したくもなった。 結局、最後にちょっとだけ驚かされたが、その人が犯人だとすると精神を病んでいたということになるのだろうか。 どうも納得がいかないで終わってしまった。2014/08/20
ミミクロ
0
ジェーンに原稿を送りつけた犯人の目的が納得できないことを除けば、なかなか面白かった2013/03/12