• ポイントキャンペーン

創元推理文庫
Xに対する逮捕状

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488171056
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

米国の劇作家ギャレットは自作公演でロンドンを訪れ、齢三十四にしてG・K・チェスタトンの最高傑作ともいうべき本に巡りあった。所在ない日曜の午後、チェスタトンに導かれてノッティング・ヒル界隈を逍遥した彼は、立ち寄った喫茶店で犯罪の謀議と思しき会話を耳にする。すわ一大事と会話の主を追うが尾行に失敗、事件の予兆を告げようにも取り合ってくれる相手が見つからず…。

著者等紹介

真野明裕[マノアキヒロ]
1942年生まれ。慶應義塾大学大学院英文科修士課程修了。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

78
【名探偵ゲスリン シリーズ】第3弾〔再読〕。ギャレットは、仕事で訪れているイギリスの寂れた喫茶店で、別の客が話す犯罪計画を聞いてしまう。ゲスリンは警察を巻き込んで捜査を開始すると、家政婦紹介所を絡めた誘拐の計画だと突き止める。計画は解っても中々犯人にたどり着かない、計画は何処かで着々と進行する、後半のサスペンスは手に汗握る展開です。私的には謎解きが完全にスッキリとせず、ギャレットや犯人などキャラに魅力を感じられない事は不満です。しかし設定の独自性や先の読めない展開と、ミステリ好きには一読の価値ありと思う。2022/03/25

歩月るな

9
1938年作品。「きみは誰かが何かをしでかすのを止めろと我々に要求するけれども、誰が、何をしようとしているのかはわかっとらんじゃないか……まったくもう、ルイス・キャロルそこのけのナンセンスだぞ、ゲスリン」「それはなかなか意味深長だな。だが的外れだ」登場人物にレギュラーしかいないのでどうやって物語を展開するのかと思ったが、登場人鬱一覧があったら面白さが損なわれるシロモノだった。最終章で事件に関わった人々の役割が列挙される段においてその意図が明確化される。見事な構成。ちなみに作者はジョージ・マクドナルドの孫。2017/12/02

**くま**

7
う~ん・・・みなさんのレビューが好意的で、ひとり辛口評価もしにくいんですけど。正直私はこれ、すごく苦手・・・。アメリカの小説らしい細かい描写はスティーヴン・キングの大ファンの私は慣れてるので大丈夫、と初めは思ったし、等身大の素朴な文章に好感を持てました。が、ミステリ部分が本格的に始まるとその素朴さが地味に、細かい描写はダラダラと無駄な描写としか思えなくなってきて、閉口。丁寧な文章が嫌いなわけじゃないんです、でもちょっとこれは魅力に乏しい気がして。すみません、退屈。頻繁な場面転換も成功しているとは思えず。2014/06/24

やっす

5
正直評価の難しい作品ですね。帯に謳われている『論理的な謎解き』については肩透かし気味でもあり同意出来かねますが、『興味深い展開』の方には無条件で同意できる。本格ミステリを期待すると裏切られるけど、これから起きるかもしれない犯罪を阻止するという挑戦的な命題と、刻一刻と変化していく情勢に伴う目眩く物語運びはサスペンスフルで魅力的。希望溢れるラストも爽やかに決まり、読後感は悪くない。この作品の場合英国本格の名作みたいな売り出し方じゃない方がもっと正統に評価されるんじゃなかろうか。結構面白いのに何か勿体ない。2016/06/23

ホームズ

5
前半はミステリの展開で後半はサスペンスって感じでしたね(笑)しかしあれだけの材料で良く謎の女の正体まで行きあたってその後の展開に持って行けたな~(笑)さすがにゲスリンは名探偵(笑)『迷路』とかもっと他のゲスリン・シリーズも文庫化してくれないかな~(笑)2010/02/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/477896
  • ご注意事項