創元推理文庫<br> 殺人者の手記〈下〉

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創元推理文庫
殺人者の手記〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488169107
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

殺人予告状は、三通目、四通目と続いた。バルバロッティに心当たりはなかったが、マスコミに嗅ぎつけられ、押しかけてきた記者に乱暴をはたらいたと捜査から外されてしまう。そんな彼を嘲笑うかのように、五通目の予告状にはバルバロッティのファーストネームが。さらに彼宛に手記らしきものが送りつけられるが、そこに書かれていたのは驚愕の記録だった。二転三転するストーリーが読者を翻弄する、スウェーデンミステリの名手の代表作。

内容説明

予告状は三通目、四通目と続いた。だがバルバロッティは、押しかけてきた記者に乱暴をはたらいたと捜査から外されてしまう。そんな彼を嘲笑うかのように、五通目の予告状にはバルバロッティのファーストネームが。さらに手記らしきものまで送られてくるが、そこには驚愕の事件が記録されていた。二転三転するストーリーが読者を翻弄する、スウェーデン・ミステリの名手の代表作。

著者等紹介

ネッセル,ホーカン[ネッセル,ホーカン] [Nesser,H〓kan]
1950年生まれ。スウェーデンを代表するミステリ作家であり、その文学性は他の作家の追随を許さない。ファン・フェーテレン刑事部長シリーズ、バルバロッティ警部補シリーズ、その他多くの短篇・長篇作品を書いている。1994年、1996年、2007年にスウェーデン推理作家アカデミーの最優秀賞、2000年にガラスの鍵賞を受賞した

久山葉子[クヤマヨウコ]
1975年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部英文科卒。スウェーデン在住。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

103
あまりにも唐突に事件が解決してしまい何も感じられずに終わりました。予告された殺人とムステルランの手記が良かっただけに残念な印象です。どうせなら取り調べまで書いてくれたら面白かったのになぁと思いました。事件は解決はしましたが何だか中途半端な気持ちです。 2021/06/25

のぶ

88
下巻に入り、事件の発生から具体的な捜査に入る、バルバロッティは懸命に捜査にあたるが、先は全く見えず、逆にマスコミに嗅ぎつけられ、押しかけてきた記者に乱暴をはたらいたと捜査から外されてしまう。そして五通目の犯行予告状が送られてきて、そこにはバルバロッティの名前が記されていた。一応に面白い作品ではあったが、上巻に比べスピード感も落ち、サスペンス度もトーンダウンした感じがした。この作家を初めて読んだが、まだ日本で紹介されているのは数冊。未訳が数十冊もあるようだ。翻訳されたら何冊か追いかけてみたい。2021/05/03

うまる

39
まさかの署内安楽椅子探偵爆誕!物語の結末より、このドッキリに全部持ってかれたわ~。とはいえ、真相が主人公の生活や手記の雰囲気で目くらましされていて面白かった。また騙された悔しさ半分、斬新なしかけがなくても読ませる作品は出来るんだなという感心半分。総合的には主人公周りの話が好きで楽しく読めたので、シリーズの前後作も出してほしいです。 推理のポイントが説明されなかった所は残念。邪悪の根源を受け入れたのがカタリーナで、それを海に落とす所なんかは暗示的だけど。創元さん、ご教示願います!3ポイントでどうですか。2021/09/17

かめりあうさぎ

30
予告殺人は止まらず、犯人の輪郭さえとらえられない警察。そしてなんと時折挟み込まれていた『殺人者の手記』が警察に送られてきた!そこから…まさかの人物に天啓がひらめく。うぉい!と突っ込みたくなる心境。手記の意義などは面白かったけど、謎解きのネタ晴らしも少し中途半端でモヤモヤが残る。これはもう一度しっかり再読しないといけないですね。2021/06/15

ばんだねいっぺい

28
なるほどなぁ。でもまあ、物語の数としては得したのかもしれない。また、冴えない中年男がやってきたには、吹いた。名コピー過ぎる。翻訳者の先生方には、ぜひ、残り40作を翻訳していただきたい。2021/04/29

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