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創元推理文庫
ABAの殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488167042
  • NDC分類 933
  • Cコード C0100

出版社内容情報

アメリカ図書販売協会(ABA)の年次大会で新進作家が死んだ。シャワー室で裸のまま倒れた拍子に頭を打ったらしい。第一発見者の作家、ダライアス・ジャストは彼を一人前の作家に育て上げた男だったが、部屋の中にごく微量のヘロインが落ちているのを見逃さなかった。アメリカの出版界を舞台に巨匠が描く本格推理巨編。著者あとがき=アイザック・アシモフ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

90
〔再読〕鮎川哲也氏の「死者を笞打て」を読んで、作者自身が登場するミステリという事で思い出した。作家たちが活躍する出版業界の、様々な背景を見せる事でも共通していて驚く。アメリカ図書館協会(ABA)の大会開催中に、新進作家の殺人事件が起こる。主人公で語り手のジャストは、自らの手で犯人を明らかにしようとする。作者アシモフ氏が登場し、他の作家たちも誰の事だろうかと想像しながら読むのは楽しい。たいへんウィットに富んだ会話は、黒後家蜘蛛シリーズと同じく魅力的だ。語り手の皮肉な人間観察や、アシモフとの会話もユーモラス。2018/08/23

geshi

38
アメリカ図書販売協会の年次大会の様子が陽気さとドロドロとを掛け合わせて描かれ、著者自身を出すことでリアリティーラインを上げて内幕物としての楽しみを保証している。登場人物たちのウィットにあふれる丁々発止の会話がかもす70年代アメリカ的雰囲気がメインであって、ミステリとしては短編向きのアイデア。大きなものに見えなくなっていた小さな推理のポイントは論理的な筋道辿っているけれど、詰めの弱さが露呈している。所々ある語り手ダライアスとアシモフとの第四の壁を超えたやり取りがユーモラス。2017/07/23

usarlock

21
アシモフの長編推理小説。アメリカ図書販売協会(ABA)の大会に参加した作家のダライアス・ジャスト。そこで友人の死体とヘロインを見つけた彼は探偵さながらに調査を始める。ダライアスが届け忘れた荷物が事件にどのように関係しているのかを明らかにしていくのが面白かった。作中の所々にあるアメリカンなやり取りがアシモフらしく、著者本人も登場した自虐ネタも楽しめます。ところで主人公のダライアスは「黒後家蜘蛛の会」にも一度登場していたと思うけど、何巻だったかな…(´ー`)?2014/07/15

鐵太郎

14
アメリカ出版界を舞台に展開する洒落た殺人事件。犯罪に巻き込まれた身長62インチつまり158㎝のダライアス・ジャストという作家が主人公。実在したアメリカ図書販売協会(ABA)を舞台にし、アイザック・アシモフなどというふざけた登場人物も絡めて、ジェットコースターのように進行した結果はどうなるのか。しかも、アシモフの著作にあるまじきことに、ラブロマンスなどというシロモノがページに踊ります。何かの間違いに違いない!(笑)2005/05/21

えむむ

12
黒後家蜘蛛の会のゲストに主人公ダライアス・ジャストが出てたので。昔の本なので、字が細かく、登場人物がたくさん出てきて、読み応えがあった。当時のアメリカの活気も伝わってくるし、アシモフご本人もユーモアたっぷりに登場。後書きまで楽しい読書でした。2025/07/26

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