感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
66
「空高くそびえる山へも 藺草におおわれた谷へも だれも猟に行く勇気はない 小人たちがこわいので」北ウェールズに伝承される歌、その歌の通り現地には人の立ち入らない山がある。一方では公害が原因とされる動物の謎の大量死。と掴みは最高、個人的には冒頭の歌だけで涎が垂れるくらいでありました。内容的にはミステリやホラー、サスペンスと様々なジャンルをミックスしたもの。近年では珍しくないが『虚構の男』といい、昔は評価に困ったのかな。冒頭の歌から某英国作家を連想させるラストまで、予想とは雰囲気違ったものの一気に読みました。2019/02/23
あたびー
43
太古の邪教物かと思えば、社会派公害もの?いや、細菌戦?田舎の地域紛争?様々な要素が絡み合いながら進むミステリアスなホラー。 マッケン作品を彷彿とさせるウェールズの丘、MRジェームズ的判事の家。舞台設定も😆 2022/06/02
鷺@みんさー
43
字が小さすぎて読めなーい!と、ハズキルーペの購入を真剣に検討しつつ頑張って読んだのは面白かったから。主軸はバイオテロなのだが、読み終えるとスティーブン・キングみも感じ、総じて満足した。二段落ちになっている所や、意外なミッシング・リングなど、出版年が古くてなかなか手に入らないのが惜しい。水質汚染、狂った判事の呪い、閉鎖的な村の言い伝え、科学捜査、不可解な沈没事故、などにピクッと反応した方はぜひ、図書館でも探してみてください。2019/03/17
ettyan えっちゃん
6
ブラックバーン3冊目。 ようやく慣れてきて、何が出てきても驚かない。水質汚染、呪い、殺人事件、ナチス、ロシアの陰謀、小人たちの伝承。いや、盛り込み過ぎだろう。 とっ散らかった印象のまま、ラストまで読み通すと、なんとまあ、そんなオチが。 やっぱりブラックバーンは面白いので、もう1冊ぐらいは手に入れてみたい。 2022/11/06
misui
6
ウェールズの田舎ミステリかと思えば冷戦やバイオや民間伝承やオカルトまで絡む盛りだくさんの一冊。手足を縛って顔に電熱器をくくりつけて放置という素敵な殺し方が出ていた。「たとえ俳優が衣装を変えても、芝居は永遠に続くので、彼らは誰一人、死ぬことができない。」2020/01/02
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