内容説明
深夜、人を轢いてしまったと、警察署に女性が飛び込んできた。死んだ男は泥酔して、道の真ん中で寝込んでしまったらしい。ただ奇妙なことにこの男、どの酒場にも寄った形跡がなく、酒壜も持ってはいなかった。本当にただの事故なのか?首を傾げる警察の前にしゃしゃり出たのは、ご存じトビーとジョージの名コンビ。本書は二人の最初の事件であり、著者のデビュー作でもある。
著者等紹介
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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雪紫
36
泥酔し、寝ているところを牽き殺された男。その顔を潰された、君の名は? 時折容疑者の区別が付かなくなるのになかなかとぼけて、ユニークな作品なのに落とし穴が深い。真の探偵役は知ってたのに・・・。2021/02/24
おうつき
15
エリザベスフェラーズの一作目。後の作品はシンプルに楽しめたのだが、これは最後まで今一つ入り込めないまま終わってしまった。車に轢かれた身元不明の死体という謎は魅力的だが、事件の主題が何なのかぼやけているような感じが最後まで続き、ボリュームは少なめの割には読み終えるのに時間がかかった。事件の解決自体は綺麗で良かった。トビーとジョージのキャラクターは魅力的。2023/05/20
koo
7
トビー&ジョージシリーズ第1作目。1作目なので本来ならラスト10ページでの反転がサプライズになったんでしょうが刊行順に読めば日本の読者には全くサプライズにはならないでしょうね(笑)肝心の事件は冒頭に未亡人が泥酔した身元不明な男を轢き殺した事から事件と身元不明の被害者探しが始まる訳ですが作品中人が1人死んでるのに加害者が全く逮捕されない不自然さ、他作品以上にトビーが関わらず警察に任せれば不必要な2件目の事件は起きなかったと思われイマイチでした。ポイントがずれていてバークリー作品の様には楽しめないです。2023/12/21
ホームズ
5
エリザベス・フェラーズのデビュー作でトビー&ジョージの初登場(笑)交通事故で顔が潰れた身元不明の死体。相変わらずトビーは(--;)ジョージはトビーを大事に思いながらかなり辛口なコメントをはいてる(--;)2008/09/15
けいちか
4
結局、何が問題になっているのか、最後まで登場人物と一緒に考えることが出来なかった。感覚があえば、とっても面白い作家だとは思うのだが。これがデビュー作らしいので、そこに問題があるのか?とりあえず、あと数冊この作家の作品が手元にあるので確認してみよう。2014/02/11
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- 和書
- 国際化のゆらぎのなかで