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創元推理文庫
ゴースト・ヒーロー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488153144
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

天安門事件で死んだはずの中国人画家の「新作」が市場に出た……? リディアとビルは、ニューヨークで現代アート業界がからんだ謎を追う。私立探偵小説シリーズ最新作。

内容説明

天安門事件の最中に死んだ中国人画家の“新作”がある、という噂の真偽を確かめてほしい―私立探偵リディアは畑違いの依頼に疑問を抱き、相棒ビルと、ビルの知人で美術品専門の探偵ジャックに会うが、彼もまた別の人物から同様の依頼を受けていた!現代アート業界が秘めた謎と陰謀に、名コンビは成り行きからトリオを組んで挑む。傑作私立探偵小説シリーズ、ディリス賞受賞作。

著者等紹介

ローザン,S.J.[ローザン,S.J.] [Rozan,S.J.]
アメリカの作家。1950年生まれ。様々な職業を経て、90年頃から書き始めたミステリで、ふたりの私立探偵、中国系女性のリディア・チンと白人男性のビル・スミスを生み出し、94年に発表した『チャイナタウン』を第一作とする長編や多くの中短編で活躍させている。『ピアノ・ソナタ』『天を映す早瀬』でシェイマス賞、『どこよりも冷たいところ』でアンソニー賞、『冬そして夜』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞を、「ペテン師ディランシー」でMWA最優秀短編賞を受賞するなど、現代を代表する私立探偵小説の書き手として高く評価されている

直良和美[ナオラカズミ]
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

34
愛読の私立探偵リディア&ビルシリーズ最新作。2年ぶりの再会。もう11作目。NYのチャイナタウンを舞台に、中国系のタフな女性探偵リディアと、シューベルトのピアノソナタを愛する元警察官でWASPのビルの絶妙な掛け合いと、ダウンタウンの活写と、単身で危機に立ち向かうスリルで楽しませてくれる正統ハードボイルド。奇数巻はリディア視点、偶数巻はビル視点なので、今作はリディア視点。いつも母娘の二人の家庭や大親族の様子に中国色が濃厚だが、今回は20年前の天安門事件に源を発した事件を解決する。しかもどんでん返しの連発!!!2014/10/04

kyoko

17
アクションはほんのちょっとで、心理戦と頭脳戦だった。ジャックが助演男優賞。こういうタイプの小説もシリーズに入れるって、S.J.ローザンさんのウィングの広さを感じられる。ジャックもいい男だなあ~わたしならビルとジャックに挟まれたらどっちの男を選ぶかなあ~と勝手に妄想。2022/12/06

かもめ通信

16
共に探偵業を営む中国系女性リディアと中年白人男性ビルは、時々に共同で事件解決に挑む仕事上のパートナー。このシリーズの基本はハードボイルド系の探偵小説なのだが、一作ごとに語り手が入れ替わる手法が面白い。さて今回は、リディアの番。天安門事件の際に死んだはずの中国人画家の「新作」を巡る謎を追う。いつも楽しみにしているシリーズなのだが、ビルに肩入れしている私には、今回は読むのが少々辛かった。中国系の美術専門探偵ジャックと三人でチームを組むことで、リディアとビルの関係がますます微妙に!がんばれビル!次作に期待。2014/09/16

ほちょこ

15
前作の短編集に登場した美術品専門探偵(!)のジャックも登場し、3人探偵団。この3人の掛け合いがライス女史の「マローン&ジャスタス夫妻」の酔いどれ探偵を彷彿させる。長編はこれにて終了。続きが早く読みたい、2016/09/15

ひめ

14
新刊が出るのを楽しみにしているシリーズもの。リディアとビルの行方がジャックの出番によってなんとなく違う方向にいってるような・・・。なかなか安定ってしないものなのね。途中からアメリカ・中国・ギャングと、誰がどこに属しているのかわからなくなってしまってけど、最後には落ち着いた(と言っていいのか?)のでよかったよかった。ゴーストヒーローの進化前と進化後の絵がみてみたい。次のビルの事件が楽しみ!2014/08/19

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