創元推理文庫
亡国の薔薇〈上〉―英国式犯罪解剖学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488149093
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

絢爛豪華な謎を彩るパリの歌姫、イタリアから来たカストラート、怪しげな貴族……。稀有な物語力で贈る、圧巻の解剖学者クラウザー&提督夫人ハリエットシリーズ第2弾!

内容説明

国家の機密情報を狙い、フランスの密偵がロンドンに潜入しているらしい―。解剖学者クラウザーと提督夫人ハリエットは、海軍本部の情報担当武官から、密偵をめぐる謎の調査を依頼された。捜査を開始した二人は、さまざまな思惑が渦巻く、壮麗なオペラ・ハウスに向かう…。稀代の物語力で、歴史ミステリの新たなる地平を切り開く、クラウザー&ハリエット・シリーズ第二弾。

著者等紹介

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんすけ

15
アメリカ独立戦争当時の混沌としたヨーロッパ情勢が絡んだ殺人事件。今回探偵役の二人は国家間の情報戦に関わる殺人事件を追うことになったんだけど、ハリエットが情緒不安定気味で不安感がつきまとう。旦那の提督が核心的情報を握ってるみたいなのに、頭の怪我で大変になってることが彼女の心労の種になっている。今作には前作でも登場したソーンリー家の人々も登場していてそれが清涼剤になってる。スーザンかわいいよスーザン。容疑者達は一癖も二癖もあるやつばかりだし、事件の全容も明らかになっていない。謎が謎を呼ぶ形で下巻へ続く2024/10/04

鐵太郎

11
提督夫人のハリエットと世捨て人の学者クラウザーものの第二弾。冒頭の1781年のニューファンドランド沖の海戦場面で、帆船ヲタの血が騒いだんだけど、あれっと腰砕け。このフネ、艦長がいないの? 候補生が18ポンド砲それぞれを指揮している? 艦首砲と艦尾砲で撃ち合い? ま、いっか。始まったお話は、ハリエットとクラウザーの捜索と、ロンドン下町の占い師ジョカスタ・ブライの捜査が平行して進みます。下巻では、どう展開するのかな。2014/08/21

Hugo Grove

11
英国海軍提督の妻と厭世家の富豪の科学者、何ともでこぼこなコンビが殺人事件を追うというお話。まだ何も手がかりはつかめない。後半へ期待しよう。2013/10/23

うぃっくす

9
ハリエット、クラウザーパートと今度は占い師のジョカスタ、浮浪児サムのパートが交互に進む。下巻で交わるのだと思うので楽しみ。ハリエット、ますます気が強くなっちゃったわね。クラウザーにはもっと解剖してほしい。オペラハウスのあたりは興味深い。2024/09/04

Yoko

9
ハリエット&クラウザー第二弾。厭世家のクラウザーが考えをまとめるのに知らず知らずの間にハリエットの合いの手を必要とするようになっているところが微笑ましい。ソーンリー家の面々の「その後」の様子もストーリーに併走しつつ描かれているもの嬉しいこと。さて今作では舞台をロンドンに移し、事件と関わりつつ自身の立場や特異性が社会的に受け入れられない事に悩み、苦難の時を過ごすハリエットと、そして鋭い観察力でハリエットの心情を察しフォローするクラウザーのコンビ力が一段とup。あとは事件がどう解決に向かうのか、楽しみです。2014/06/22

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