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創元推理文庫
呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488141042
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

●皆川博子氏推薦――「極上のネオ・ゴシックと極上の本格推理のこよなく芳醇なブレンド」

獣医ローシェルが知り合ったアフリカ帰りの女ミリアンには、どこか謎めいたところがあった。ふと見せる残酷な性格、事故死した夫にまつわる無気味な噂。女の虜になるにつれて、ローシェルの生活は暗い影に包まれてゆく。やがて妻の身に、恐ろしい災厄が……! 明晰な悲哀と詐術に心うたれ、魔術師たちの手腕を堪能する名作。

ボワロ
ピエール・ボワロ。フランスの作家。1906年生まれ。社会事業関係の仕事を経て作家になる。1952年からナルスジャックと合作を始め、以来『女魔術師』『思い乱れて』等の作品を発表した。1989年歿。

ナルスジャック
トマ・ナルスジャック。フランスの作家。1908年生まれ。哲学の講座を持つ大学教授を経て作家になる。1952年からナルスジャックと合作を始め、以来『女魔術師』『思い乱れて』等の作品を発表した。ナルスジャックは『読ませる機械=推理小説』など、評論の分野でも活躍し、「推理小説とは推理が恐怖を創り出し、そしてその恐怖を推理が静めなければならぬ物語である」と定義している。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

30
「悪魔のような女」の解説をしていた皆川博子さんが「題名は思い出せないが印象的だったボアロー&ナルスジャック作品」として挙げていた内の一冊がこの作品と判明。アフリカ育ちの女流画家と愛人になった獣医師の周りで起きる不可解な事故にはアフリカの呪術が関わっているのか否か。豹を診断する描写が人間よりもエロティックです。結局は割れ鍋に綴蓋ということなんですね・・・・。その後の表面上、穏やかな生活を描写する最後の会話が怖すぎます。2013/04/06

bapaksejahtera

12
先日読んだ作品が気に入らず、本作にも反発しつつ読み始める。しかし最後の種明かしにミステリー読者としての未熟を感じ入った。作品の大部分は主人公が自首に赴く自分の情状を訴える弁護士宛の長い書簡で、最後に妻からの2通の手紙が続く。妻と共に仏国西海岸のヴァンデ県に住む獣医師は、干潟で本土と繋がる小島の別荘に住む女からの要清で、彼女がアフリカから連れ帰ったチータの診療に赴く。彼はその女と理無い仲に。妻を襲う何度かの災禍が女のアフリカ仕込の魔術と思った彼は、半ば妻の命を救う気持ちで浮気相手と仏国を離れようとするが、。2024/02/29

Ayah Book

7
皆川博子さまが褒めていて、ずっと読みたかった一冊。愛する妻がいながら、アフリカ帰りの胡散臭い美女にのめりこんでいく獣医師を描く心理サスペンス。アフリカの呪術やゲパールという猛獣なども絡め、オカルト的な雰囲気を上手く作り出している。ミステリというよりは文学っぽい小説。2017/11/01

kanamori

0
☆☆☆2013/09/29

Steppenwolf

0
E登録漏れ。一時期ボアロー・ナルスジャックによる作品を立て続けに読んだ。しかしながら両者はそろそろ世間から忘れ去られた時期で入手できる本が少なかった。幸い本書は現役だった。ある意味スタイルは古いのかもしれないが当時の私にはいかにもフランスミステリーという文章の多い作品を好んだ。破局は最後に訪れる。

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