感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
12
いずれも1931年公刊の作品を纏めたもの。最初の作品はメグレの出身地ベルギーを舞台にしている。後年のシリーズとは異なり、冒頭は現地警察の捜査が描かれるだけで、メグレは中々出てこない。この時代らしいスパイ事件に二人の不良少年を狂言回しとして絡めている。後半作品は南仏が舞台。メグレが逮捕した死刑囚の刑執行の日に、男は別の犯罪を目撃した事をメグレに漏らす。それが「三文酒場」というキー。それを探り出し、更にそこに潜り込む手法が小説としてはやや強引に思えた。何れにせよ若くして既に大家の名声を勝ち得た作家の作品らしい2023/09/16
渋谷英男
1
ゲー・ムーランのメグレは過激だ。 三文酒場はしっとり。☆3.52023/01/25